※2023年3月6日10時17分更新
天然ガス、昨年7月中旬以来最大の週間上昇率 - テクニカル面のアップデート
- 天然ガス価格は先週、昨年7月以来の上昇ぶりを見せた
- これにより引き続き、短期見通しは強気を維持する
- とはいえ、より長期的な弱気見通しを反転するには至らない
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週足チャート – 昨年7月以来最大の上昇率
先週の天然ガス価格は18.09%高と大幅上昇し、昨年7月中旬以来最大の週間上昇率を記録した。サポートに下支えされ、価格はここ数週間、2021年3月の安値2.422を下回る終値を付けていない。現在、下図の週足チャートでは、価格は上昇に転じ、2021年12月の安値3.536に向かって値を上げている。ただ、3.536がレジスタンスとして上値を抑え、変曲点を形成することも考え得る。短期的な見通しは強気だが、長期的なテクニカル分析見通しは引き続き、弱気を維持する。
資料：TradingView
日足チャート - 50日SMAに注目
日足チャートでは、20日単純移動平均線（SMA）の上方ブレイクが確認されている。現在、天然ガス価格はフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準3.2973および50日SMAに急接近している。この水準は、今後1週間で注目すべき重要なエリアとなるだろう。同水準がレジスタンスとして機能すれば、価格は下げに転じ、2月の安値1.967に向けて下降する可能性がある。一方、レジスタンスを突破した場合は、38.2%の水準4.1203が意識され、昨年8月から続く長期下降トレンドラインが視野に入るだろう。
資料：TradingView
4時間足チャート – 上昇ウェッジの形成は続く
4時間足チャートを見てみると、天然ガス価格は弱気のチャートパターンである上昇ウェッジ内にとどまって推移している。当面のテクニカル見通しは、価格がウェッジ内にとどまっている限り、強気が維持される公算が大きい。しかし、ウェッジの下限ラインをブレイクアウトした場合は、1月下旬から2月後半まで続いた下降トレンドが復活する可能性がある。一方、上昇局面では、1月24日の高値3.595がすぐに迫る展開が予想される。
資料：TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。
