※2023年4月5日12時45分更新。
日本株、日経平均株価、東証株価指数、テクニカル-トーキングポイント
- 28,300円の水平レジスタンスを巡る攻防が続いている
- 日経平均株価(先物)の日足チャートは依然として強気を示唆しているが、、、
- 過熱感が出ていることに加え、より短期の4時間足チャートは弱気を示唆



米国景気に対する警戒感高まる
本日はNYダウ、ナスダック(NASDAQ)、S&P500といった米国株式市場が昨日下落したことや最近の上昇を受けた利益確定の売りにより、日経平均は下落している。昨日の米国JOLTs求人件数が市場予想を大幅に下回ったことを受け、本日発表の米国ADP 雇用統計と ISM 非製造業景気指数、金曜日公表の米国雇用統計に対する警戒感が高まっている。
日経平均株価テクニカル分析:中立
日経平均株価先物は28,300円のレジスタンス突破を巡る攻防が続き、昨日は上抜けに失敗した。日経平均株価先物の日足チャートは上昇を示している。日経平均株価先物は中立パターンである対称三角形を形成しているものの、各移動平均線は上向きと上昇トレンドを示唆している。また、「日本株:レジスタンス突破なるか」で示した通り、強い買いシグナルである三役好転が完成している。
日経平均株価先物日足チャート

資料:Trading Viewより作成
一方、より短期の4時間足チャートでは、弱気のシグナルが点灯している。5期間移動平均線が50期間移動平均線を下抜ける弱気のデッドクロスが新たに成立した。RSI(相対力指数)は下落トレンドへの転換を示唆する50割れの46で推移している。
日経平均株価先物4時間足チャート

資料:Trading Viewより作成
市場参加者の相場の見方のばらつきの程度を示唆するフラクタル次元(65日)は1.50となっている。値が小さいほど、市場参加者の相場の見方が同じ(多くの参加者が上昇(もしくは下落)と見ている)であることを示唆する。過去はフラクタル次元が1.45近辺まで低下すると、その後相場が急変動(上昇もしくは下落)してきた。1.50は多くの市場参加者の見方が上昇に傾いていることを示唆しており、短期的には反落の可能性を示唆している。上位足である日足チャートは上昇トレンドを示唆しているものの、短期の4時間足は弱気のシグナルが点灯していることや市場参加者の見方が上昇に傾いていることを勘案し、テクニカル分析面では中立とする。強気に見通しを変更する場合、水平レジスタンスである28,300円を突破してからにしたい。突破した場合、今年の高値である28,730円が視野に入ろう。
日経平均株価先物とフラクタル次元

資料:Trading Viewより作成
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著