※2023年4月4日16時10分更新。
日本株、日経平均株価、東証株価指数、テクニカル-トーキングポイント
- 三役好転が完成、日本株に強気シグナルが点灯
- 28,300円の強固なレジスタンス突破に失敗
- 弱気のシグナルも同時に点灯



テクニカル面は強弱入り混じる
先週末の米国個人消費支出(PCE)価格指数の伸びが市場予想を下回り、米国の利上げの終わりは近いとの見方が広がったことを受け、日本株が上昇している。また、OPECプラスの追加減産を受けた原油価格の上昇により石油関連株に好感した買いが入っている。
日経平均株価(先物)は、一目均衡表で転換線が基準線を上抜き、三役好転が完成、強い買いシグナルを発生しており、今年の高値である28,730円が視野に入っている。
日経平均株価先物日足チャート

資料:Trading Viewより作成
一方で、4時間足チャートでは、水平レジスタンスである28,300円をトライして上抜けることに失敗しており、強力なレジスタンスであることを示している。また、MACDラインがシグナルラインを下抜けており、弱気のシグナルを発している。加えて、RSI(相対力指数)では弱気のダイバージェンスが示現しており、上昇の勢いが衰えてきていることを示している。
日足チャートでは三役好転が完成しているものの、4時間足チャートでは上昇トレンドに陰りが見えていることから、当面の日本株の見通しを中立とする。強固なレジスタンスである28,300円を上抜け、同水準がサポート転換するかに注目したい。サポート転換した場合、上昇トレンド継続が明確になり、今年の高値28,730円、そして29,000円台が視野に入ろう。一方、上抜けに失敗した場合、水平サポートラインである27,370円まで下落する可能性がある。
日経平均株価先物4時間足チャート

資料:Trading Viewより作成
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著