※2023年3月9日14時33分更新
ユーロ、ユーロ/ドル、ドル、トレンド、モメンタム、ボリンジャーバンド – トーキングポイント
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ユーロ/ドルのテクニカル分析
ユーロ/ドルはここ3週間、1.0524-1.0722のレンジで推移しており、レンジの上辺と下辺の両方を何度か試す場面があった。
高値圏では1.0700-1.0720付近がレジスタンスとなる可能性があり、安値圏ではしっかりとしたサポートが見当たらない中、目先のサポートは1.0524-1.0533のゾーンになりそうだ。
大局的に見ると、ユーロ/ドルは上昇トレンドチャネル内で推移しており、現在1.0410に位置しているチャネルの下限がサポートとなる可能性がある。その先には、過去の安値1.0483と1.0443がサポートとして控えている。
ジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受け、米国債利回りが上昇するのに伴い、ユーロ/ドルが下落するなど、ドルは幅広い通貨に対して上昇した。政策金利の動きに敏感な米2年債利回りは8日、5%を超え、2007年6月以来の高水準で取引された。
ユーロ/ドルは、10日と21日の単純移動平均線(SMA)を割り込み、引き続き34日と55日のSMAを下回る水準で推移している。
34日SMAは、55日SMAを下抜けしそうに見える。もしそうなれば、デッドクロスが形成されることになる。



長期の100日、200日、260日SMAは依然として価格を下回っており、これらはサポートとなるかもしれない。このSMAを3本とも割り込むと、上昇トレンドラインが崩れ、弱気の勢いが増していることを示唆する可能性がある。
同時に、この値動きがすぐに起こるようであれば、価格は21日SMAをベースとしたボリンジャーバンドの下限バンドの外側で取引されることになるだろう。
下限バンドの外側で数回、終値を付けることで、新しいトレンドの開始が確認されることになる。終値でバンドの内側に戻ってきた場合は、弱気な動きが一服するか、反転を示唆する可能性がある。
バンドが広がることにより、少なくともボラティリティが高まり、より不安定な値動きとなるかもしれない。
レジスタンスとしては、上方にある1.0805、1.0936、1.0945、1.1030のブレイクポイントと過去の高値が機能する可能性がある。

資料:TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
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