※2023年2月27日17時09分更新
ユーロ、ユーロ/ドル、ドル、ユーロ/円、円 - トーキングポイント
- ユーロ/ドルは、今月上旬に付けた10カ月ぶりの高値から大きく値を下げた
- ユーロ/円は、2カ月ぶりの高値付近でもみ合っており、上昇の勢いが増している可能性がある
- ドル高が続く場合、ユーロ/ドル はどこまで下がるのか?
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ユーロ/ドルのテクニカル分析
ユーロ/ドルは、今月初旬に10カ月ぶりの高値を付けた後、ドルが幅広いサポートに支えられたのに伴い、下落に転じた。
この下落により、価格は上昇トレンドラインを割り込んだが、このような下落にもかかわらず、ユーロ/ドルは、長期的な視点で見ると依然として上昇トレンドチャネル内にとどまっている。
100日、200日、260日の単純移動平均線(SMA)は依然として価格を下回っている一方、10日、21日、34日、55日のSMAは価格を上回って推移している。これは、長期的には強気のモメンタムが今のところ維持されているが、短中期のモメンタムは下向きになる可能性を示している。
100日SMAと260日SMAは、過去の安値である1.0443と1.0483付近にそれぞれ位置しており、これらはサポートゾーンとして機能する可能性がある。さらなる下降局面では、200日SMAが位置する1.0330付近の上昇トレンドラインがサポート水準となるかもしれない。
その下には、過去の安値およびブレイクポイントである1.0290、1.0223、1.0198、1.0094が次のサポートとして控えている。
価格を上回る水準では、21日SMAが55日SMAを下回りそうな勢いである。これが発生すれば、デッドクロスとなり、弱気なトレンドへと進展する可能性が出てくる。
34日SMAはブレイクポイントの1.0766付近で推移しており、レジスタンスとして機能するかもしれない。その後は1.0805付近に過去の高値およびブレイクポイントが控えている。
資料:TradingView
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![ユーロ/ドルのトレード方法](https://a.c-dn.net/b/3jP1a5/500x707HowtoTrade-EURUSD.png)
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ユーロ/円のテクニカル分析
ユーロ/円が一目均衡表の雲を上抜けした後の値動きとしては、円相場はここ最近、ユーロに対して下落している。
2週間前、価格は先行スパン1と先行スパン2を上回り、強気な値動きが展開される可能性が示唆された。
また、下降トレンドラインが価格を上回り、上昇トレンドラインが価格を下回ることで、強気のチャートパターンである上昇ペナントが形成される可能性もある。これらのトレンドラインは、ブレイクアウトの前に、それぞれレジスタンスとサポートとしても機能しそうだ。
レジスタンスとしては、過去の高値である144.16、146.73、147.11、147.72、148.40が候補に挙がる。下降局面では、過去の安値である142.16、136.55、137.92、ダブルボトムの137.37がサポートとなる可能性がある。
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資料:TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
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