金、金/ドル、原油、WTI - コモディティ市場のテクニカル分析
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原油先物 テクニカル分析
原油先物相場は、下降ウェッジのチャートパターン内で取引されている。下降ウェッジは将来の強気への反転を示唆するテクニカル指標だが、上方への反転には、このウェッジの上限ラインを上抜けする必要がある。現在、WTI原油先物は下降ウェッジの境界線の内側での下値固めが続いているため、方向性としては下向きのままである。
主要なサポートは、71.13-70.10のサポートゾーンとウェッジの下限ラインと思われる。このレンジを割り込むと、下降トレンドが再開され、2021年5月の安値圏である61.69-65.60付近が意識されるだろう。一方、このレンジを上抜けると、強気な展開となる可能性が高まり、100日単純移動平均線(SMA)を試すことになりそうだ。100日SMAは11月にもレジスタンスとして機能した。
WTI原油先物 日足チャート
資料:TradingView
金先物 テクニカル分析
一方、金先物相場は11月以来続く短期の上昇トレンドを反転させる体勢が整っているように見える。金/ドルは、RSI(相対力指数)で弱気のダイバージェンスが発生した後、弱気への反転を示唆すると言われる上昇ウェッジを下抜けした。RSIの弱気のダイバージェンス発生は、価格の上昇の勢いが弱まっていることを示しており、下降に転じる可能性がある。また、弱気への反転を示唆する宵の明星(イブニングスター)のローソク足パターンも示現している。これらの現象は、金/ドルが弱気へ反転する可能性を示唆しているが、あと一押しが必要な状況だ。
金/ドルはフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準1,775のすぐ上で推移しており、この水準が目先の重要なサポートとして確立している。これを下回ると、前述した弱気シグナルが現実味を帯び、50日単純移動平均線(SMA)が意識されることになる。この50日SMAが維持されれば、目先の上昇バイアスが復活するだろう。さらに1,824を上回ると、上昇トレンドが再開し、6月の高値1,879が視野に入ってくる。
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金/ドル 日足チャート
資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。