※2023年8月14日10時29分更新
英ポンド、英ポンド/ドル、下降チャネル - テクニカル分析アップデート
- 英ポンドは対ドルで4週続落
- 英ポンド/ドルは、重要なトレンドラインの下方ブレイクアウトも確認
- 4時間足チャートの下降チャネルに引き続き注目



英ポンドは先週、対ドルで約0.4%弱含み、2022年5月以来の4週続落となった。5週続落となれば、2018年12月以来のワースト記録となる。
下図の日足チャートを見ると、英ポンド/ドルは、昨年から続く上昇トレンドラインの下方ブレイクアウトが確認できる。週明けのきょう14日は、1.268の変曲点に位置している。これを下抜けると、100日移動平均線や6月下旬の安値1.2592が視野に入る。これらは下値を支え、価格を再び上向きにする可能性がある。
一方、さらなる下落局面では、5月の安値1.2308を再び試すかもしれない。上昇に転じた場合は、1.2848の変曲ゾーンに注目されたい。このゾーンを上抜けると、7月の高値を目指して上昇する可能性がある。
資料:TradingView
4時間足チャートを詳しく見ると、英ポンド/ドルのテクニカルバイアスは依然として弱気であることが分かる。英ポンドは、下降チャネル内で下値を目指す展開となっている。先週は、チャネルの上限ラインを試した後、下落に転じた。この時間枠チャートでは、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.2626が当面のサポートとなりそうだ。
50期間移動平均線が100期間移動平均線を下回る弱気なチャートパターンであるデッドクロスが引き続き有効であることが、目先の弱気なテクニカルバイアスを強めていることにも留意する必要がある。1.2626を割り込むと、チャネルの下限ラインが意識され、フィボナッチ・リトレースメント78.6%の水準付近の1.2486がサポートとなる可能性がある。一方、チャネルの上方ブレイクが確認されれば、目先の見通しは強気となろう。
資料:TradingView



--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。