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ソフトバンクグループ、黒字転換に期待 8日決算発表 株式市場好調

ソフトバンクグループ、黒字転換に期待 8日決算発表 株式市場好調

小雲規生, IG証券ファイナンシャルライター

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ソフトバンクグループ(SBG)が8日に発表する2023年10-12月期決算は5四半期ぶりの黒字決算が予想されている。日米の株式市場が好調だったため、SBGの投資業務にも好影響がでているとの期待が高いようだ。一方、SBG自身の株価は日経平均株価を下回る成績が続いており、勢いに欠けている。投資の目利きとしての評価が傷つく中、決算発表を株価浮上につなげられるかが注目される。

ソフトバンクグループの10-12月期決算は最終黒字の予想

LSEGのデータによると、SBGの10-12月期決算に関する市場予想は、最終損益が1965億円の黒字。SBGは7-9月期まで4四半期連続で最終赤字が続いてきたが、1年3か月ぶりに黒字転換できると期待されている。ただしSBGは過去14回の四半期決算のうち前回を含む7回で最終損益が市場予想を下回っている。

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SBGの株価(9984)は2021年に32.56%下落した後、2022年は3.86%高、2023年は11.50%高と持ち直している。ただし2023年は日経平均(N225)が28.24%上昇するほど、株式市場に追い風が吹いていたことを考えれば、SBGの成績は物足りない結果だともいえそうだ。また、1日の終値は6399円で、2024年に入ってから1.68%の上昇。やはり日経平均の7.61%高を下回っている。

LSEGによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は58.55倍。株価純資産倍率(PBR)は1.26倍となっている。アナリストが提示する目標株価の平均は7993.13円で、現状よりも約25%高い。17人のうち2人が強い買い、10人が買いを推奨し、5人は維持を勧めている。

TモバイルUSの株式取得で2740億円増収効果

SBGに黒字転換の期待がかかる背景には10-12月期の日米の株式市場の好調さがある。この3か月間で日経平均は5.04%高となったほか、アメリカのS&P500種株価指数(SPX)は11.24%上昇した。SBGが9月に上場させた半導体子会社アーム・ホールディングス(ARM)の株価は40.41%値上がりしている。運用環境の良好さはSBGの投資損益にプラスの効果を生んでいそうだ。

こうした中、SBGは12月に米国の携帯電話大手TモバイルUSの普通株式1.1兆円相当を無償で取得する発表した。2013年に子会社化した携帯電話大手のスプリントが2020年にTモバイルUSと合併した際の合意内容に従った取得だといい、10-12月期の連結決算で2740億円程度の増収効果があるという。

時価純資産は回復の途上

ただしこれまでも投資家の期待を裏切ってきたSBGが十分な利益を生み続けられるかは不透明だ。SBGが重視する経営指標の時価純資産(NAV)は9月末時点で16兆4100億円まで上がっていたが、かつての約27兆円というレベルと比べれば回復途上。また、SBGは巨額の資金をつぎ込んだ米国のシェアオフィス大手ウィーワークが11月に経営破綻したことで、投資の手腕への信頼も大きく傷ついている。

SBGが株価を浮上させるにはNAVの上昇加速という実績を残し、成長への期待を維持する必要がありそうだ。

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