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日経平均が5週間ぶり高値 半導体株上昇 エヌビディアの見通しが好材料

日経平均が5週間ぶり高値 半導体株上昇 エヌビディアの見通しが好材料

小雲規生, IG証券ファイナンシャルライター

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23日の東京株式市場で日経平均株価が5週ぶりの高値をつけた。半導体検査装置のアドバンテストや、半導体製造装置の東京エレクトロンなど半導体株がそろって上昇したことが要因で、前日のアメリカ市場の時間外取引でNVIDIA(エヌビディア)の株価が上昇したことが好感された。日経平均の年初来の上昇幅の3分の1程度は半導体株の上位3社の値上がりでもたらしてきただけに、エヌビディアへの期待の再燃は日経平均の見通しを明るくしそうだ。また、日本の半導体株の割高感は徐々に薄れており、今後の値動きが注目される。

日経平均は半導体株の値上がりで5週間ぶりの高さに上昇

日経平均(N225)の23日の終値は前日比486.12円高(1.26%高)の3万9103.22円。4月15日(3万9232.80円)以来の高値となった。値上がりを牽引したのは半導体株だ。5.36%高となった半導体検査装置のアドバンテスト(6857)は日経平均を77.94円押し上げ。英半導体大手アーム・ホールディングス(ARM)を子会社に持つソフトバンクグループ(9984)は4.28%高だった。このほか、東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)、ディスコ(6146)、信越化学工業(4063)などの半導体株が寄与した。

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エヌビディアの業績見通しが値上がりの原動力に

半導体株が軒並み値を上げた理由は、アメリカで22日の取引時間終了後に示されたエヌビディア(NVDA)の5-7月期の業績見通しが市場予想を超えたことだ。ジェンスン・ファンCEOはこの日の2024年2-4月期決算会見で、人工知能(AI)開発・サービス向けの半導体需要は「信じられないほどの大きさだ」としており、半導体市場の強さが日本の半導体株にとっても追い風になるとの見方が広がった。

半導体株は2024年の日経平均上昇の原動力だ。日経平均の23日終値の2023年末比での上昇幅は約5639円。このうち約1161円分は東京エレクトロン、約488円分はソフトバンクグループ、約286円分はアドバンテストの値上がりがもたらしている。この3社だけで日経平均の上昇幅の約34%を賄っている計算だ。

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一方、日本の半導体株は3月から4月末にかけて値下がりする局面が目立っていた。なかでもアドバンテストは3月4日の高値(7380円)から、4月30日の4996円まで約32%下落。4月26日に発表した2025年3月期の業績見通しは市場予想を下回り、株価下落を招いていた。しかしアドバンテストはエヌビディアとの取引関係が知られており、今後、株価の回復が勢いづく可能性もありそうだ。

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アドバンテストや東京エレクトロンは割高感が徐々に低下

また、日本の半導体株は割高感が徐々に薄れてきている。LSEGによると、アドバンテストの株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は直近の数字で39.91倍。3月上旬に記録した48.8倍からの低下が進んでいる。また東京エレクトロンの予想PERも直近の数字で34.89倍となっており、4月中旬までの38倍程度から下がってきた。

マイクロソフト(MSFT)やアマゾン・コム(AMZN)などのハイテク大手はAI開発やサービス展開に巨額の投資を進める方針。AIサービスには収益化の道筋が明確ではないという脆さはあるものの、ハイテク大手の投資継続が半導体企業を潤すという見通しに対する投資家の期待は未だ崩れていないようだ。

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サムネイル画像:slyellow - stock.adobe.com.

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