S&P 500、ナスダック100 - テクニカル分析見通し
- S&P 500は主要なサポートを上回る水準を維持しているが、強気なモメンタムは見られない
- ナスダック100は相対的に弱含みで推移しているようだ
- この先の展開、注目すべき重要な水準とは?
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S&P 500種指数 テクニカル分析見通し - 中立
S&P 500種株価指数は引き続き、200日移動平均線の力強いレジスタンスが重しとなっている。昨年11月以降、この長期移動平均線を3回試すもすべてブレイクには至っていない。週足チャートを見ると、2022年後半の2回の上昇はモメンタムが弱く、指数が上方ブレイクには時期尚早である可能性を示唆していた。200日移動平均線の壁を突破すれば、1年前に始まった下降トレンド以来、初めての上抜けとなり、重要な意味を持つことになる。
S&P 500 日足チャート
資料:TradingView
一方、日足チャートでは重要な一目均衡表の雲をここ数週間、上回っていることから、指数が下値固めしている可能性が高まっている。この点において、指数は昨年12月の安値3,765を上回った水準を維持することが重要である。それが維持できなければ、下降リスクが高まるだろう。
S&P 500 週足チャート
資料:TradingView
もう少し長い時間枠で見てみると、昨年12月の安値が、2023年1-3月期の見通しで筆者が指摘した(昨年10月安値に次ぐ)第二の安値であったかどうかは不明である。200日移動平均線付近に位置する昨年12月の高値4,100を超えれば、これが第二の安値となる可能性が高くなり、昨年8月の高値4,325に向けて上昇する可能性が出てくる。
ナスダック100指数 テクニカル分析見通し - 中立
ナスダック100指数は2022年の安値付近で低迷しているため、S&P 500種指数より弱含みな展開となっているように見える。同指数がアンダーパフォームとなる可能性は2023年1-3月期見通しで指摘している。
また同指数は200日移動平均線を下回っているだけでなく、S&P 500種指数とは対照的に一目均衡表の雲をも下回りそうに見える。昨年末にかけては2022年の安値まで下落し、この水準が第二の安値となる可能性を残している。
ナスダック100 日足チャート
資料:TradingView
さらに、指数は200週移動平均線付近でのもみ合いが続いており、上昇の勢いは弱く、2022年後半に見られた自律反発局面と同じような動きとなっている。200日移動平均線と重なる昨年12月の高値水準12,970は、依然として重要な天井である。これを上抜ければ、昨年8月の高値水準 13,340 に向けて上昇する道が開かれ、第二の安値形成の可能性が高まる。
ナスダック100 週足チャート
資料:TradingView
下降局面では、昨年10月の安値10,440を割り込むと、新型コロナ感染症拡大前の高値9,737および89月移動平均線付近に位置する2016年を始点とする上昇トレンドラインに向けて下落する可能性がある。より弱気なシナリオでは、2018年高値7,692に向けて下落する展開となる。
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--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著