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原油相場見通し 2022年第4四半期 : 成長率鈍化、ロシア・ウクライナ戦争の進展で原油価格は下落か

原油相場見通し 2022年第4四半期 : 成長率鈍化、ロシア・ウクライナ戦争の進展で原油価格は下落か

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原油価格は、2022年第3四半期の世界の経済成長への期待悪化に耐えられなかったようだ。ベンチマークとなるWTIは2020年初頭の新型コロナウイルス感染症パンデミックの発生以来、3ヶ月間の値動きとしては最悪となるペースで9月を終え、20%近い下落となった。類似しているブレント原油は約17%低下して元に戻し、当四半期末を終えた。

ロシアのウクライナ侵攻により、世界的な供給不足が続いているにもかかわらず下落したのだ。さらに、サウジアラビアとロシアを中心とした生産者カルテルとその同盟国で構成された組織であるOPEC+は、今年の大半は増産を約束していたが、協調減産に舵を切った。無計画な供給から需要の悪化へとマーケットの焦点が移行したことによるものだ。

中央銀行のインフレ対策で苦戦する原油価格

米国連邦準備制度理事会(FRB)を中心とする世界の中央銀行がインフレ率の大幅な上昇を抑制しようと積極的に取り組んでいることから、経済成長の見通しは大幅に下方修正された。ブルームバーグのエコノミスト調査では、来年の世界のGDP成長率は3月初旬の3.6%から低下してわずか2.5%と予想されている。

2年物国債の実質利回りはこの間、-3.01%から1.77%に上昇した。これは、金融引き締めで名目金利が上昇する一方で、織り込み済みのインフレ期待が低下したためである。そのため、短期~中期借入の実質コストは、2018年のピークである1.9%あたりに収まっている。この時点では、2009年初め以来の高水準だ。

貸出金利の急激な上昇により、あらゆる種類の経済活動への資金供給がさらに高額になる。そうなれば期待成長率は急落するため、(2022年初頭、ロシアの侵攻が始まり、一時的に上昇したものの)景気循環的性格の強い原油価格が連動して下落したことに驚きはない。FRBは今後数ヶ月間、強力な引き締めを続けるという揺るぎない意志を声高に表明しており、こうした姿勢は維持されたままである。

ロシア・ウクライナ戦争が停戦を迎えれば原油価格は下落も

ロシア・ウクライナ戦争が停戦し、エネルギー価格に内在する地政学的リスクプレミアムが逓減すれば、エネルギー価格はさらに売り圧力にさらされる可能性がある。東ウクライナのドネツク州とルハンスク州がロシア併合に関する住民投票を急ぐ中、9月末にクレムリンが「祖国」を守るために30万人の予備兵を動員したことは、そうした転換が近づいていることを示唆しているのかもしれない。

東ウクライナの国境沿いでのいざこざは、約8年前にさかのぼる。今年に入ってからの行動は、モスクワがこの問題を自国に有利な形で決着させようとしたものと思われる。現在、ロシアが2014年に獲得した領土をまた失うことの無いよう、これまでウクライナに展開してきた兵力の3分の2以上の兵力が配備されているようだ。2014年の領土獲得というのは、親ロシア派の分離主義が軍事化し、クリミアが手を結んだ時のことである。

ウクライナの反撃が見事に成功した中で、このような要塞化は、クレムリンがもはや力による有利な解決策を見出せないことを示唆している。これは、停戦の準備が整ったということだろう。関係者にとっては歓迎すべきことかもしれない。キエフは侵攻に耐えたと高声を上げ、西側諸国は軍隊を投入せずにロシアを撃退したことに酔いしれ、モスクワは2014年に獲得した領土を機能的に強化することができる。

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推薦者: Ilya Spivak
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