ニュージーランドドル/米ドルは、7月のオープニングレンジをクリアした後は5日続伸となっている。2020年5月の安値（0.5921）の下値を試すも割り込むことはなく、50日移動平均線（SMA、0.6314）の上値を試す地合いが整ったように見える。
とはいえ、年初来安値（0.6061）からの上昇の勢いが移動平均線の手前で弱まった場合、先月の値動きをほぼ再現するかもしれない。今週初めから高値圏での高値と安値の更新には至らず、27日の米連邦準備制度理事会（FRB）の金融政策決定を前に、地固めの展開となる可能性がある。
ニュージーランドドル/米ドル 日足チャート
資料：Trading View
ニュージーランドドル/米ドルは、2020年5月の安値（0.5921）を試したものの、割り込まなかったことからトレンドが転換したように見受けられる。0.6230 （リトレースメント61.8%）から0.6260（エクスパンション38.2%）にかけてのエリアを終値ベースで上回ると、50日SMA （0.6314）の上値を試す展開となる可能性が高まるだろう。
次に注目される水準は0.6350（エクスパンション100%）付近だが、移動平均線を上抜けできない場合は、先月の値動きを再現する可能性がある。
また、年初来安値（0.6061）からの上昇は、結局、より広いトレンドにおける調整局面となる可能性もある。0.6230（リトレースメント61.8%）から 0.6260（エクスパンション38.2% ）のエリアを終値で上回ることができなかった場合は、0.6170（エクスパンション50％ ）の水準まで押し戻され、次の注目水準として 0.6070 (エクスパンション61.8% ) 近辺が意識されそうである。
--- DailyFX.com 為替ストラテジスト デイビッド・ソン著
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