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円相場見通し:ドル回復に伴い下落、リスク資産に資金が回帰。ドル/円の行方は?

円相場見通し:ドル回復に伴い下落、リスク資産に資金が回帰。ドル/円の行方は?

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※2023年3月30日14時36分更新

円、ドル/円、ドル、日銀、植田氏、パウエル議長、FRB、米国債利回り - トーキングポイント

  • 月末と年度末が接近する中、円相場は失速している
  • FRBの金利見通しが不透明な中、日銀はしばらくの間、金利を据え置く可能性が高いと思われる
  • リスクセンチメントが米国債利回りの動向を左右するかもしれない。ドル/円もその影響を受けるのか?

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29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は下落した。ドルがほとんどの通貨に対して上昇した影響を受けたが、中でも円の下げが目立った。

ドル/円はニューヨーク終値で132.89の高値を付け、先週の高値133.00に肉薄した。きょう30日のアジア市場では、円は今のところ、やや下げ渋っている。

日本では基本的に3月末が年度末とされている。最近の円安は、この年度末会計に伴う資金移動に起因しているところもある。

銀行問題を巡る市場の混乱が沈静化したことで、今週はリスク選好度が高まった。円は資金の安全な逃避先と考えられているため、この動きに伴い軟化した可能性がある。

米国債利回りは、米シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻をきっかけに急低下したが、その後回復しており、29日のニューヨーク債券市場では堅調に推移した。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は昨日(29日)、共和党研究委員会との非公開会合で会談したと報じられている。

報道によると、パウエル議長は追加利上げについて質問された際、前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)でのドットチャート(FOMCメンバーによる政策金利予測分布図)を示し、年内あと1回の利上げ実施の可能性を示唆した。

市場は、5月上旬の次回FOMC会合でFRBが25ベーシスポイント引き上げる確率を50%と見ている。

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これに対し、日銀(BoJ)は当面の間、大規模緩和政策を維持すると見られている。

植田和男氏は4月に日銀新総裁に就任する予定で、黒田東彦総裁は4月8日に任期を終える。

市場は、総裁交代後も当面、日本の金融政策に劇的な変化はないと見ている。しかし、新総裁が年末に向けて、若干の政策転換に動く可能性があるとの見方もある。

日銀は現在、当座預金へマイナス0.10%付利することでマイナス金利政策を維持し、誘導目標である10年物国債金利の変動幅をゼロ中心に0.50%とすることでイールドカーブ・コントロール(YCC)政策を維持している。

日銀の国債保有量を考えると、長期金利の許容変動幅が拡大すれば、日銀による保有債券の時価評価損が大きくなる可能性がある。

この点を考慮すると、米国債利回りの動向は日本国債よりもドル/円に対してより大きな影響力を持つかもしれない。

目先、米国ではGDP、雇用統計、個人消費など、重要な経済指標が目白押しだ。中でも注目されているのは、個人消費支出(PCE)のコア価格指数だろう。同指数はFRBが重視しているインフレ指標であり、FRBの金利動向を占う手がかりとなる可能性がある。

ドル/円、米1年債・10年債の利回り

資料:TradingView

--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著

マッカーシー氏に連絡するには、Twitter で @DanMcCathyFX までお願いいたします。

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