円、ドル/円、ドル、日銀、FRB、共同通信社 - トーキングポイント
- ドル/円は週明けに下値を探る展開となったが、その後は底堅い動きを見せている
- 日本政府は日銀との役割を定めた2013年の共同声明を初めて改定する方針を固めたとの報道があった
- 日銀が金融政策に対し柔軟な姿勢に転じた場合、ドル/円の弱気トレンドは継続するか?
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週明け19日朝の円相場は、流動性が低い中、日本政府が日本銀行(BOJ)との共同声明を初めて改定する方針を固めたとの報道を受け、上昇した。
ドル/円は、先週金曜に136.60で取引を終え、週明けには135.79まで下落した。その後、回復し、136に向けて上昇し始めた。
共同通信社は先週土曜、岸田政権が来年4月9日に就任する次期日銀総裁と協議し、2%の物価目標の達成時期を見直すなど、より柔軟なアプローチを検討していると報じた。
この見直しは、来年4月に次期日銀総裁が任命される頃に行われる可能性が高いとのことで、匿名情報筋の話として引用している。
日銀は現在、政策金利をマイナス0.10%としており、10年物国債金利をゼロ程度とし、その上下0.25%の変動を容認する「イールドカーブコントロール(YCC)」を実施している。
日銀と中国人民銀行(中央銀行)は、金融緩和政策を維持している唯一の2大中央銀行である。その他のほとんどの国は、不快なほど高く不安定なインフレ圧力を抑制するため、金融引き締め策を実施している。
日銀は明日20日に金融政策決定会合を開くが、市場は現段階では日銀の金融政策に何の変化も予想していない。
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週明けの日経平均株価は、先週金曜に米国の株価指数が下落して終わった流れを引き継ぎ、軟調に取引を開始した。
クリーブランド地区連銀のロレッタ・メスター総裁は先週金曜、米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を改めて強調した。メスター総裁は、(高インフレ退治には)持続的に引き締めを実施し、その後しばらくはその水準で据え置く必要があると述べた。
その他、ラーム・エマニュエル駐日米国大使はきょう、ブルームバーグテレビの取材に応じ、日本の新しい防衛戦略について語った。
エマニュエル大使は、防衛、安全保障、経済、政治、外交に基づく東南アジア諸国連合(ASEAN)の同盟の重要性を強調した。日本政府は16日、国家安全保障戦略など新たな防衛3文書を閣議決定し、相手のミサイル発射拠点をたたく「反撃能力」を保有すると発表した。
これは、北朝鮮が18日に日本海に向けて中距離弾道ミサイルを2発発射したとの報道を受けたものである。北朝鮮は2022年に90発ものミサイルを発射している。
ドル/円 テクニカル分析
ドル/円は、日銀が円買いドル売り介入を実施した日に151.95の高値を付けて以来、下降トレンドチャネル内に位置している。
先週末にかけて、価格はチャネル上限バンドに向かう動きを見せたが、このバンドを上回る水準を維持するには至らなかった。現在137.45に位置するこのバンド(下降トレンドライン)はレジスタンスとして機能し続ける可能性がある。
この水準は、2つのブレイクポイントと直近高値が収束する137.67-138.17ゾーンのすぐ下に位置している。このゾーンもレジスタンスとなる可能性がある。
下降局面では、現在135.65に位置する200日単純移動平均線(SMA)がサポートとなりそうだ。
資料:TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
マッカーシー氏に連絡するには、Twitter で @DanMcCathyFX までお願いいたします。