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金・銀の相場見通し:米CPIを控える中、金・銀は重要なテクニカル水準に接近

金・銀の相場見通し:米CPIを控える中、金・銀は重要なテクニカル水準に接近

このページの内容

金、銀、ドル、FOMC、CPI、ETFの流出入、COT、テクニカル分析見通し - トーキングポイント

  • 金・銀相場はファンダメンタルズの改善を受け、重要なテクニカル水準に接近
  • 10日発表の米CPIは、貴金属相場の上昇を阻むリスク要因
  • 金/ドルはトリプルボトムのブレイクアウトを視野に入れ、銀/ドルは200日SMAを探る展開

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9日のアジア太平洋地域の市場で、金と銀の先物相場は緩やかに上昇している。米株高とドル安の流れを受け、8日には大きく上昇した。この動きにより、金相場は10月初旬以来の高値水準となる1,700を上回って取引されている。銀相場は、6月以来の高値水準21.5をわずかに下回って推移している。

米ドル指数は11月に2%近く下落し、0.53%下落した先月から下げ幅を拡大した。貴金属相場上昇の背景にはドル安がある。ドル安になると、ドル建てでない買い物が割安になる。下図は、金とドルの相関関係を示している。米連邦準備制度理事会(FRB)の12月会合に向けた市場予想では、米連邦公開市場委員会(FOMC)が75ベーシスポイントの利上げを実施する確率は30%に過ぎず、引き締めペースが緩やかになることを示唆している。

このため、国債の魅力が増し、米国の金利差によるプレミアムは他国に対して低下している。しかし、利回りとドルのトレンドが反転すると決定づけるのは恐らく時期尚早だろう。10日(日本時間午後10時半)には10月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。アナリストは、食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率が前年同月比6.5%低下すると予想している。

伸び率は、9月の6.6%から低下することになる。しかし、予想を上回る内容となれば、より積極的な利上げを予想する見方が強まり、貴金属相場が下落するリスクは高まる。金と銀の相場は、インフレ指標の数値とそれに対する市場の反応を注視している。FOMCで投票権を持つ米クリーブランド地区連銀のロレッタ・メスター総裁とカンザスシティ地区連銀のエスター・ジョージ総裁は、10日に米CPIが発表された後、講演する予定であり、定まらない市場の反応に対し、何らかの方向づけをするかもしれない。

金 対 ドル 日足チャート

資料:TradingView

トレーダーのポジション状況 – 米COTレポート

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したCOT(コミットメンツ・オブ・トレーダーズ)レポートによると、11月1日までの1週間で、非商業部門(投機筋)の買い建て(ロング、オレンジ線)は6,700枚、売り建て(ショート、青線)は8,500枚それぞれ増加し、金のネットロングポジションは1,700枚減少したことが分かった。最近の価格急騰で、これらのショートの一部を使ってポジションをカバーせざるを得なかったと思われ、ショートカバーがさらに価格上昇を加速させたようだ。

金 対 非商業部門のロング/ショート - 日足チャート

資料:TradingView

COTレポートによると、非商業部門(投機筋)の銀のポジションは11月1日までの1週間で、1,800枚増加した。しかし、ショートのポジションは49,000枚と依然として高水準にある。今週、銀相場が2%上昇したのも、一部ショートカバーによるものと思われる。COTレポートは毎週金曜に更新される。

銀 対 非商業部門のロング/ショート - 日足チャート

資料:TradingView

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推薦者: Thomas Westwater
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金と銀のETF保有残高を分析

今月は金相場が約4.5%、銀相場が約11.6%も上昇したにもかかわらず、金・銀の上場投資信託(ETF)からは資金流出が続いている。今月これまでの累計では、金のETF保有残高は0.78%減少し、銀のETF保有残高は1.06%減少している。

価格が上昇すれば、ETFからの資金流出は減少、あるいは逆に流入に転じるのが普通である。ただ一般的に、ETF資金の流れは価格変動に遅行するため、これが弱気なシグナルとはまだ言えない。今後も価格は上昇する一方で、こうした資金流出が続くようであれば、さらなる調査が必要になるだろう。しかし、金ETFの保有残高が1.99%減少し、銀は0.10%減少した9月と比較すると、流出ペースは緩和されている。

金相場 テクニカル分析見通し

トリプルボトムのチャートパターンが示現したことにより、トレンドが反転する可能性が出てきた。金先物相場は、9月から11月にかけて1,617付近で3度底入れした。50日単純移動平均線(SMA)を上抜けた後、最初の2つの底値の間の高値である同パターンのレジスタンスに接近している。このパターンを完成させるには、レジスタンスをブレイクする必要があり、その後は1,845を目指した値動きが予想される。

金相場 日足チャート

資料:TradingView

銀相場 テクニカル分析見通し

銀先物相場は、3月と9月の大きな動きをベースとしたフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準を突破し、注目されている200日SMAに位置している。このフィボナッチの水準は、10月に価格の上値を抑えたが、反落の際にはサポートとして機能する可能性がある。このSMAを上抜けると、さらに上昇し、6月のスイングハイである22.51を試す展開が視野に入りそうだ。

銀相場 日足チャート

資料:TradingView

トレードの基礎知識

コモディティ取引の基本

推薦者: Thomas Westwater

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--- DailyFX.com アナリスト トーマス・ウェストウォーター著

ウェストウォーター氏に連絡するには、Twitter で @FxWestwater までお願いいたします。

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