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中銀ウォッチ:BOE・ECB 利上げ観測最新情報、7月のECB理事会を考察

中銀ウォッチ:BOE・ECB 利上げ観測最新情報、7月のECB理事会を考察

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中銀ウォッチ概要

さらなる利上げへ

今回の中銀ウォッチでは、欧州の2大中央銀行であるイングランド銀行(BOE)と欧州中央銀行(ECB)を取り上げる。ユーロ圏と英国は共に、数十年来の高水準なインフレ率と成長鈍化の見通しに悩まされている。しかし、注目すべき点として、ECBはソブリン債市場の分断を懸念し、BOEはより大きな責任を背負っている一方で、英国政府はボリス・ジョンソン首相の辞任に伴う混乱に対処しており、それぞれ問題は異なっている。

中央銀行に関する詳細な情報は、DailyFX 世界の中央銀行カレンダー 2022をご覧ください。

さらに高まるBOEの利上げ観測

ここ数日の英ポンドの反発は、イングランド銀行(BOE)の利上げ予想確率がさらに上昇した動きと一致している。しかし、BOEによる利上げ観測の高まりは、40年振りの高い物価上昇率を示した6月の英消費者物価指数(CPI)とはあまり関係がなさそうである。それよりも、今週初めにアンドリュー・ベイリーBOE総裁が、8月に50ベーシスポイント(bps)の利上げを実施するのが好ましいと発言したことがきっかけとなったようだ。その結果、債券市場では、どの年限物のBOEの利上げ確率も、これまでで最も高くなっている。

イングランド銀行の利上げ観測(2022年7月20日)(表1)

英国のオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は、8月に25bpsの利上げを実施する確率を196%(25bpsの利上げの確率は100%、50bpsの利上げの確率は99%)と示している。米金融・債券市場は9月にも50bpsの利上げを織り込んでおり、11月についてもその方向に傾いている。2022年におけるBOE利上げの最終到達点の予想は現在2.888%で、6月中旬の2.827%から上昇している。

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IGクライアントセンチメント:英ポンド/米ドルレート予想(2022年7月20日)(図1)

英ポンド/米ドル:IGクライアントセンチメント(IGCS)によると、70.18%の英ポンド/米ドルのトレーダーがネットロング(英ポンドの買い持ち)しており、ロングとショートの比率は2.35対1となっている。ネットロングのトレーダー数は昨日より0.75%多く、先週より12.42%少ない。ネットショートのトレーダー数は昨日より9.07%増え、先週より18.45%増加している。

当社は通常、群集心理とは逆の見方をしており、トレーダーが英ポンドを買い持ちしているということは、英ポンドは米ドルに対し、引き続き下落する可能性を示唆していると見ている。

しかし、トレーダーは昨日や先週と比べ、ネットロングを減らしている。トレーダーはネットロングを保有し続けているものの、最近のセンチメントの変化は、現在の英ポンド/米ドルの下落基調がまもなく反転し、上昇する可能性があると警告している。

今月の最も重要な金融政策会議

来週の米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定会合が大きな関心を集めているが、中央銀行による金利決定という点で、7月21日(木)に予定されているECB理事会より重要な金融政策会議は他にないだろう。ロイター通信によると、ECB理事会は数十年来の高水準にあるインフレ率を抑制するため、50bpsの利上げを検討しており、同時にソブリン債市場の断片化を防ぐ(つまり、ユーロ圏周辺国と中核国の利回り格差の拡大を防ぐ)ことを目的とした新しい分断化策を公表するという。「悪魔は細部に宿る」と言われるように、ユーロ圏債務危機の再到来を防ぐための具体的な措置が取られなければ、ここ数日のユーロの上昇は短期間で終わるかもしれない。

欧州中央銀行の利上げ観測(2022年7月20日)(表2)

ユーロ圏のオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は、7月に35bpsの利上げ(10bpsの利上げ確率358%)を織り込んでおり、ここ数日の報道で示唆されているよりも若干低い水準となっている。しかし、今後2回の理事会において実質100bpsの利上げが予想されているため、7月と9月に50bpsの利上げを1回ずつ行うか、7月に25bps、9月に75bpsの利上げを行うと考えられる。 ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)に代わって導入されたユーロ短期金利(€STR)は、2022年末までに170bpsの利上げを織り込んでおり、 利上げ幅は6月中旬の156bpsから上昇している。欧州中央銀行(ECB)と他の主要中央銀行との利上げ期待の格差は縮まっており、この差が縮まる限り、ユーロ圏の債務危機再燃の可能性は低くなり、ユーロがこれ以上大きく値を下げることはないように思われる。

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IGクライアントセンチメント:ユーロ/米ドルレート予想(2022年7月20日)(図2)

ユーロ/米ドル:IGクライアントセンチメント(IGCS)によると、63.33%のユーロ/米ドルのトレーダーがネットロング(ユーロの買い持ち)しており、ロングとショートの比率は1.73対1となっている。ネットロングのトレーダー数は昨日より3.58%多く、先週より20.67%少ない。ネットショートのトレーダー数は昨日より1.73%多く、先週より19.78%増加している。

当社は通常、群集心理とは逆の見方をしており、トレーダーがユーロを買い持ちしているということは、ユーロは米ドルに対し、引き続き下落する可能性を示唆していると見ている。

ネットロングのポジションは昨日より多くなっているが、先週より減少している。現在のセンチメントと最近のセンチメントの変化を鑑みると、ユーロ/米ドルの取引バイアスはさらに混在化していると考えられる。

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-- DailyFX.com シニア・ストラテジスト クリストファー・ベッキオ著

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