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2023年第2四半期 - 英ポンド相場の今後の見通し:ファンダメンタルズ分析

2023年第2四半期 - 英ポンド相場の今後の見通し:ファンダメンタルズ分析

ニック・コーリー, シニアストラテジスト

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ポンドドル相場見通し:待ち望まれるインフレ率の低下

ファンダメンタルズ分析による第2四半期のポンドドル相場予想

英ポンドは第1四半期の初頭の水準をかろうじて上回るに留まり、英ポンド/米ドル(ポンドドル、GBP/USD)は年初来、6ポイントの範囲内で推移するレンジ相場となっている。2023年第1四半期は、決定的に英ポンドを一方向に動かすような重大な国内政策や経済的なショックはなかったことから、この動きは想定内であろう。政策金利は予想通りに上昇し、現在は、2008年以来の高水準である4.25%となる一方で、リシ・スナク首相とジェレミー・ハント財務大臣は安定した政権運営を続け、これまでのところ前政権が犯したような重大な政策ミスは見られていない。また、北アイルランド議定書は、ボリス・ジョンソン氏が主導して紆余曲折の末に2019年に合意したEU離脱協定の一部であるが、スナク首相が主導するこの北アイルランド議定書の見直しは、英国の国会議員の支持を得るなど、英国と欧州連合との関係改善をうかがわせるものとなっている。

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他方で、英国のインフレ率は現在10.4%の2桁台で推移しており、通常であれば中央銀行による継続的な金融引き締めが必要な水準となっている。しかし、イングランド銀行(BOE)が公表した最新の金融政策報告書によると、最近政府が発表したエネルギー価格保証(EPG)の延長とエネルギーの卸価格の下落により、「インフレ率は2023年第2四半期に大幅に低下する予測」である。

物価上昇圧力が大幅に緩和する見通しのため、今後数ヶ月間、BOEは利上げを実施するにしても積極的におこなう必要はないのかもしれない。そして、BOEの次回の会合は5月中旬に予定されているため、BOEのベイリー総裁は、最新のインフレ率、経済成長、雇用環境に関する様々なデータを、十分に時間をかけて分析することができる。BOEの最新の利上げ確率を見ると、この先利上げを一旦見送る前に、25bpの利上げが第2四半期に1回実施されるという予想である。

英国国家統計局(ONS)の最新データによると、英国の月次GDPは、12月の0.5%減に対し、2023年1月は0.3%増とされている。さらに、現在の月次GDPは、2020年2月のコロナウイルス感染拡大前の水準を0.2%下回る程度と目されている。そして、GDPがじわじわと成長する中でインフレ低下が予想されているため、BOEは経済指標が想定内であれば、さらなる利上げを控える可能性がある。

英国の国内情勢は、落ち着いた状態が続いているようだが、外的要因によって急激に変化する可能性がある。米国で発生した銀行破綻の影響が大西洋を越えて押し寄せてくるという懸念が依然として残っており、ライバル銀行のUBSによるクレディ・スイスの緊急救済とそれにともなう強制的な買収は、BOEにも警鐘を鳴らしている。BOEの金融行政委員会(FPC)は最近、英国の金融システムは「潤沢な資本と高い流動性を維持している」とし、「英国の金融システムには引き続き高い弾力性がある」と評価した。

今後、ポンドドルは横ばいから緩やかな上昇をたどる可能性がある。トレーダーたちは依然として、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了を織り込んでいるため、圧力が加わった米ドルは弱含みで推移している。

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