※13時55分に更新
英ポンド(GBP)見通し:金融政策決定会合を控えて



英国雇用統計は力強い結果
米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)が来週(22日)開催され、米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻、昨日発表の米消費者物価指数の発表を受け、現在は0.25%の利上げが予想されている。FOMCに加え、英国でも英中銀(BOE)による金融政策決定会合(23日)が来週開催される。英国中銀の金融政策動向を占う上で重要な英国の雇用統計が昨日発表され、失業率3.7%、雇用者数変化6.5万人増となり、労働市場が堅調に推移していることが示された。英雇用統計を受けた今後の英ポンド(GBP)の対USD、EUR、JPYでの見通しは?
英ポンド/米ドル:英ポンド高
昨年8月から11月にかけて逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)が形成されており、英ポンド安米ドル高トレンドが反転している。昨日発表の英雇用統計から、英中銀のタカ派スタンスの可能性があること、米シリコンバレー銀行を巡る不確実性は英国と比べて米国の方が高いこともあり、今後も英ポンド高トレンドは継続しよう。目先は1月の英ポンド高の際のレジスタンスとなった1.24478の水準に向けたの上昇が予想される。
英ポンド/米ドルの日足チャート

資料:Trading ViewよりDailyFX Japan作成
ユーロ/英ポンド:英ポンド高が視野に
英ポンド高を示唆する下向きの三角形(ディセンディングトライアングルパターン)形成を形成しつつある。サポートラインを下方ブレイクアウトしたら英ポンド高トレンドが鮮明になろう。下方ブレイクしたら、下向きの三角形からは0.853が視野に入る。
ユーロ/英ポンドの日足チャート

資料:Trading ViewよりDailyFX Japan作成
英ポンド/日本円:中立
対称三角形(シンメトリカルトライアングル)の中で推移しており、明確なトレンドが出ていない。また、BOEのタカ派スタンスの可能性はあるものの、米シリコンバレー銀行の破綻による金融システム不安が高まった際には、安全資産通貨である日本円(JPY)が強含む可能性もあることから、中立の見通しとする。
英ポンド/日本円の日足チャート

資料:Trading ViewよりDailyFX Japan作成
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--- DailyFX Japan著