豪ドルは2023年の最初の3カ月を通して0.6565~0.7158の幅広いレンジで推移した後、当初の水準とそう変わらないところで第1四半期を終えた。
当初は、米ドル安を背景に2月上旬のピークまで上昇した。しかし、米ドルが反転して強くなると、豪ドル/米ドルは3月中旬に四半期の最安値をつけた。
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テクニカル分析による豪ドル相場(為替)の見通し:トレンドは転換したか?
2月に上昇トレンドチャネルの下限をブレイクした後、豪ドル/米ドルは10月に付けた高値0.6548のすぐ上にある0.6565で安値をつけた。再びこれを試す場合には、サポートゾーンとなる可能性がある。
第1四半期末に入り、豪ドル/米ドルは10日と21日SMA(単純移動平均線)を越えているが、34日、55日、100日、200日、260日SMAは下回ったままである。これは、短期的には弱気のモメンタムが一服していることを示唆しているかもしれないが、基調的な弱気感が消滅したことを確認するにはさらなる上昇が必要だろう。
レジスタンスラインは、直近の高値である0.6759と0.6784がなり得る。これらの水準は現在、34日、100日、200日SMAと重なる。それより上では、2月に付けた安値の0.6856も55日と260日SMA付近にあり、これがレジスタンスラインとなる可能性もある。
豪ドル/米ドル 日足チャート

TradingViewでチャート作成:ダニエル・マッカーシー