ドル、ユーロ、豪ドル、円、英ポンド – 対ドルの値動き
ユーロ/ドルの日足チャート – 上昇ウェッジのブレイクアウトが引き続き焦点に
テクニカル面では、ユーロはドルに対して脆弱な状態が続く可能性がある。ユーロ/ドルは先週、弱気なチャートパターンである上昇ウェッジの下限ラインを下抜けし、その後も下降が続いているためだ。当面のサポートは、フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準1.068だ。13日に価格はこの水準を割り込まずに維持したため、同水準はサポートとして強化された。さらに上昇し、特に1.0713－1.0787の変曲点ゾーンを突破すると、ウェッジの下限ラインを上抜けできるかが焦点となる。一方、下げ幅を拡大すれば、38.2%の水準1.0461が意識されることになる。
資料：TradingView
豪ドル/米ドルの日足チャート - ヘッドアンドショルダーを形成中
米ドルは、豪ドルに対してさらに上昇する素地を整えている可能性がある。上昇ウェッジに加え、日足チャート（下図参照）では弱気なチャートパターンであるヘッドアンドショルダー（三尊天井）が形成されつつある。ネックラインは、0.6893付近で固まってきているようだ。右肩である0.7009を上抜けると、0.7137付近の重要なレジスタンスである1月高値を再び試す可能性が出てくる。一方で、0.6893の下方ブレイクが確認されると、100日単純移動平均線（SMA）に向かって下落を拡大するかもしれない。
資料：TradingView
ドル/円の日足チャート - トレンドラインのブレイクアウトに引き続き注目
ドル/円は昨年末から続く下降トレンドラインを上抜けたため、ドルは円に対して上昇を続けている。しかし、50日SMAは重要なレジスタンスとして維持されており、上値を抑える可能性がある。フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準133.05の上抜けが確認されれば、強気の見通しが強まり、次はフィボナッチ・リトレースメント38.2%水準136.66を突破できるかが注目されそうだ。一方、下落に転じた場合は、1月安値127.22を維持できるかが焦点となる。
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英ポンド/ドルの日足チャート - 価格はダブルトップのネックラインから反発
ドルは英ポンドに対してもみ合いが続いている。英ポンド/ドルは最近、1.1951付近に位置するダブルトップのネックラインから反発した。その前には、投資家の迷いを示す同時線のローソク足が示現し、下降していた価格がサポートを試していた。この反発により、価格は重要なレジスタンスゾーンである1.2293－1.2444を再び試す可能性が出てきた。鍵となるレジスタンスは50日SMAである。これを突破すると、先月の高値が視野に入ってくる。一方、下降局面ではネックラインを下抜けると、100日SMAが意識されるだろう。
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--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。
