天然ガス価格の週間見通し：同時線示現後は上向き、テクニカル分析で見る方向性とは？

※2023年4月24日11時11分更新

天然ガス、同時線、移動平均線、上昇ウェッジ - テクニカル面のアップデート

• 天然ガス価格は続伸
• 週足チャートで同時線が示現した後の上向きの方向性に注目
• 50日単純移動平均線がレジスタンスとして維持されている

週足チャート – 同時線示現後の動きとは？

先週の天然ガス価格は小幅高となり、週ベースでは続伸した。週足チャートではRSI（相対力指数）で強気のダイバージェンスが形成されている。強気のダイバージェンスは、下降の勢いが弱まっていることを示すもので、価格が上昇に転じる前に現れることがある。また、4月上旬には同時線のローソク足が示現し、昨年来の下降トレンドは勢いが弱まっているとの見方を強めている。先週は、同時線が形成された後に上昇し、その流れが続いているため、2.422の変曲ゾーンを目指す展開となる可能性がある。その先には、20週単純移動平均線（SMA）が控えている。

資料：TradingView

日足チャート - 50日SMAに注目

日足チャートを見ると、天然ガス価格が今週、上昇に歯止めをかける可能性のある重要なレジスタンスに直面するように見える。先週、重要なレジスタンスとして機能した50日単純移動平均線（SMA）が引き続き、上値を抑えている。2月の安値1.967まで下落して以来、相場は方向感に欠けるため、短期の見通しは中立を示している。50日SMAを終値で上回った場合は、強気な見通しが強まり、3月の高値3.027が意識されるだろう。一方、サポートを下回れば、2020年の底値1.44を維持できるが焦点となる。

資料：TradingView

4時間足チャート – 上昇ウェッジと100期間SMA

4時間足チャートを見ると、天然ガス価格が今週、直面する可能性があることについて、よりイメージしやすい。価格は先週、上昇ウェッジの下方ブレイクを確認し、さらに下落する可能性が出てきた。しかし、重要なサポートとして強化された100期間SMAは下値を維持した。価格は、以前示現したレクタングルの天井である2.238付近にとどまっている。このレジスタンスを上抜けすると、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準2.373が意識される。一方、100期間SMAを割り込むと、2月の安値を再び試す展開となるかもしれない。

資料：TradingView

推薦者： Daniel Dubrovsky

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--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著

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