※2023年2月20日11時7分更新
天然ガス、RSI、下降レクタングルのブレイクアウト - テクニカル面のアップデート
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週足チャート - 弱気なヘッドアンドショルダー、目標水準に接近
先週の天然ガス価格は、2022年夏以降続いている下落の流れが続いた。2月6日の週(先々週)は下げ止まったものの、先週は9.5%下落し、2021年3月の安値を下方ブレイクしたことが確認された。これは2020年9月以来の安値水準となる。価格は引き続き、弱気なチャートパターンであるヘッドアンドショルダーが示唆する下向きの軌道を継続している。今後さらに下げ幅を拡大するのだろうか。
資料:TradingView
日足チャート - 弱まりつつある下降の勢い
日足チャートでは、1月末以降に付けた一連の安値をついに下抜けた。これに伴い、天然ガス価格はフィボナッチ・エクステンション100%の水準2.326も割り込み、114.6%の水準1.555が視野に入ってきた。しかし、RSI(相対力指数)では強気のダイバージェンスが発生している。これは反転が目前に迫っていることを保証するものではないが、下降の勢いが弱まっていることを示している。強気のダイバージェンスは時に、価格が上昇に転じるのに先行して示現することがある。とはいえ、価格が反発したとしても、20日単純移動平均線(SMA)がレジスタンスとして機能し、上値を抑える可能性はある。
資料:TradingView
4時間足チャート – 下降レクタングルのブレイクアウトに注目
4時間足を見てみると、予想通り、下降レクタングルを割り込み、下方ブレイクが確認された。これにより、フィボナッチ・エクステンション138.2%と150%の水準である2.162と2.04に向かって下げ幅を拡大する可能性が出てきた。一方、価格が上昇に転じた場合は、下降が続いている100期間SMAが重要なレジスタンスとして上値を抑制する可能性がある。価格がレクタングル内に押し戻された場合は、見通しは中立となる可能性が高まる。



資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。