天然ガス先物、米国の気象予測、7週続落か？ - テクニカル面のアップデート
- 1日の天然ガス価格は、下落率が1月初旬以来、最大となった
- 平年より穏やかな米国の天候見通しが、天然ガスの需要減退を示唆
- 弱気な週足チャートパターンのヘッドアンドショルダーは引き続き、価格下落を示唆
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天然ガス価格の週足チャート – 米国の穏やかな天候見通しを受け、価格は大幅安
1日の米国市場で天然ガス価格は大きく下げた。米国立気象局（NWS）によると、米国中部と東部の今後約1週間の気温は平年を上回る見込みだ。予想より気温が上がると、暖房の需要減少につながる恐れがある。
下図の週足チャートを見ると、天然ガス価格は下落基調が続いている。これは、弱気なチャートパターンであるヘッドアンドショルダー（三尊天井）が示唆する典型的な動きである。この三尊天井の最終目標価格は2020年の安値で、1.44－1.61付近が重要なサポートレンジとなる。価格は現在、昨年10月以来最長となる7週続落に向かって下降している。今週はこれまでのところ、約13.4%下落しており、週ベースで1月上旬以来の下落率となっている。
資料：TradingView
天然ガス価格の日足チャート - 1月5日以来、最大の下げ幅
日足チャートで見ると、1日の天然ガス価格は8.05％下落した。これは、1日の下落率としては約1カ月前の1月5日以来、最大である。価格は、2021年5月の安値2.832を下方ブレイクし、フィボナッチ・エクステンション100%の水準2.326に向かって下降している。2.326はサポートとして下値を維持する可能性がある。
サポートが支えとなって反発した場合、20日単純移動平均線（SMA）を試す展開となるかもしれない。とはいえ、このSMAはレジスタンスとして機能し、価格は下落に転じる可能性がある。一方、2.326を下抜けると、フィボナッチ・エクステンション114.6%の水準1.555や2020年の安値圏が視野に入ってくる。RSI（相対力指数）のダイバージェンスは発生しておらず、引き続き、下落の勢いが強いことを示している。
資料：TradingView
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--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。
