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英国FTSE指数は過去最高値更新の中、勢いが鈍化

英国FTSE指数は過去最高値更新の中、勢いが鈍化

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※2023年2月17日17時37分更新

英国FTSE指数、FTSE100指数 - テクニカル分析見通し

  • 英国FTSE指数は史上最高値を更新する中、上昇の勢いが鈍化している
  • 中期的な上昇余地はあるが、短期的に上げ一服となる可能性は否定できない
  • 注目すべき手掛かりとは?
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推薦者: Manish Jaradi
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英国FTSE 100種株価指数が過去最高値を更新する中、上昇モメンタムは減速していることを示す証拠が増えており、上げ一服または小反落の可能性が高まっている。

ただトレンド反転の兆候がないのは確かで、むしろ日足チャートでは高値圏での高値切り上げが見られ、トレンドがまだ上向きであることを示唆している。しかし、高値更新によりモメンタムが弱まりつつあるのも事実で、過去数カ月における指数の上昇幅と上昇ペースの速さを考えると、買い手に疲れが見え始めている可能性がある(日足チャート参照)。指数が2018年の高値7,903をやや上回る水準に位置する上昇チャネルの上端(始点は2003年、現在8,350近辺)というかなり手強いレジスタンスを試しているため、なおさらである(月足チャート参照)。

英国FTSE指数 日足チャート

資料:TradingView

高値更新が止まらない限り、指数は上昇し続けるというのが最も起こり得るシナリオである。言い換えれば、もみ合い局面となるには、少なくとも高値の更新はなくなる必要がある。さらには、もみ合い局面となったとしても、これは必ずしも上昇トレンドの反転を意味するものではなく、FTSE 100種指数はそのまま横ばいで推移する可能性もある。

この点に関しては、下値には十分なサポートがあるため、下落を止め、指数は支えられるかもしれない。最初のサポートは1月高値7,875で、その下には昨年10月を始点とする上昇トレンドライン付近に位置する1月末の安値7,708が控えている。さらに強力なサポートは200日移動平均線で、一目均衡表の雲の下端近辺に位置している。

資料:ブルームバーグ、チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、Python使用

前回の記事で述べたように、テクニカル指標とマーケット・ブレドス指標は、今後数週間から数カ月の間に英国株式がさらに上昇する余地があることを示唆している。マーケット・ブレドス指標では最近、楽観的な見通しを裏付けるような証拠が増えている。

16日の時点で、英国FTSE 100種を構成する銘柄の87%がそれぞれの30週移動平均線(WMA)を上回っており、1週間前の90%とさほど変化がない。2002年以降のデータによると、88-94%の構成銘柄がそれぞれの30週移動平均線を上回った場合、その後の90日間では63%の確率で指数が上昇している(下記右の分布図)。また、先週は46%の銘柄が8週間ぶりの高値を更新した。40-46%の構成銘柄が8週間ぶりの高値を付けた場合、その後の3カ月間に指数が上昇する確率は60%である(下記左の分布図)。

英国FTSE指数 月足チャート

資料:TradingView

目先だけでなく、数週間の視点で見ると、強気のチャートパターンである逆ヘッドアンドショルダー(左肩:2018年安値、頭部:2020年安値、右肩:2022年安値)が示現しているように見え、これはいかなるもみ合い局面も短期間で終わる可能性を示唆している(週足チャート参照)。

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--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著

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