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金価格見通し:ダイバージェンスが示現

金価格見通し:ダイバージェンスが示現

Tetsuya Kimata, ストラテジスト

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このページの内容

※2023年4月21日9時14分更新。

金、Gold、ダイバージェンス、米金利、IGクライアントセンチメント―トーキングポイント

  • 5月FOMCに向け米国金利が上昇する可能性
  • 金価格の上昇の勢いは鈍化
  • 一方、強気のシグナルも点灯しており、中立の見通し
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米金利低下が金価格上昇をサポート

金価格は、米国の景気減速懸念の高まり等を背景に米国金利が低下、一時1トロイオンス当たり2,050ドル目前まで上昇し、史上最高値2,070ドル更新に迫った。金利が付かない金は、米国金利上昇(低下)局面で相対的な魅力度が減少(増加)し、金価格が下落(上昇)する傾向がある。その後、5月FOMCに向けて米国の一段の利上げ織り込みが進展、米国金利上昇を受け、反落し、現在は2,000ドルを挟んでの攻防が続いている。

金価格と米国10年債利回り(%、反転)

Chart, histogram  Description automatically generated

資料:Trading View

金融市場では、米FRB(中央銀行)は次回会合で利上げを実施後、年末にかけての利下げ実施を織り込んでいる。昨日発表された新規失業保険申請件数は上昇したものの、依然として歴史的低水準であり、米国の雇用市場は堅調さを維持している。先週発表の米ミシガン大学調査のインフレ期待もインフレが高止まりする可能性を示唆している。昨日も米FRB高官は利上げ継続の必要性について発言している。22日よりFRB高官は発言ができないブラックアウト期間に突入するが、5月3日のFOMCに向けて、年末までの利下げ織り込みが剥落、米国金利が上昇する可能性があるが、今後の金価格の見通しは?

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資料:Bloombergのフォワードレートのデータを用いてDailyFX.comが作成

Chart, line chart  Description automatically generated

資料:Trading Economics

金価格(XAU/USD):上昇の息吹を感じつつあるが、、、

金先物の投機筋(ヘッジファンド等)のロングポジションは平均程度であり、ロングポジション解消に伴う金価格の低下圧力は限定的である。コロナショック以降では低い水準である。極端にロング(ショート)ポジションが蓄積している場合、ポジション解消に伴い価格は下落(上昇)する傾向がある。また、ロング(ショート)ポジションが少ない場合、ロング(ショート)ポジションの積み増しに伴い、金価格は上昇(下落)する傾向があるが、平均程度のポジションであることから、一段のポジション積み増しに伴う価格上昇(下落)圧力も限定的であり、金先物のポジション状況は金価格にとって中立である。

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資料:BloombergよりCFTCのデータを用いてDailyFX.comが作成

日足チャートのRSI(相対力指数)やMACD(移動平均収束拡散手法)では弱気のダイバージェンスが示現しており、上昇の勢いが衰えてきていることを示している。更に、MACD(移動平均収束拡散手法)もMACDラインがシグナルラインを下抜けており、上昇の勢いが衰えていることを示唆している。

金価格(XAU/USD)日足チャート

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資料:Trading View

一方、4時間足チャートではMACD(移動平均収束拡散手法)ラインが上向きかつ、シグナルラインを上抜けており、強気のシグナルが点灯している。RSIも50超えに転換しており、上昇トレンドに転じつつあることを示唆している。

金価格(XAU/USD)4時間足チャート

Chart, line chart  Description automatically generated

資料:Trading Viewより作成

また、IGグループのプラットフォーム上で実際に行われた取引データに基づいたセンチメント指標であるIGクライアントセンチメント(IGCS)によると、金を取引する個人トレーダーの約54%がネットロング(金を買い持ち)にしている。IGCSは逆張りの指標として機能する傾向がある。半分以上のトレーダーがネットロングであるため、価格が下落する可能性があることを示唆している。しかし、ネットロングのポジションは昨日と比較して3.06%減少している。

IGクライアントセンチメント(IGCS):金のポジション動向

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資料:IGクライアントセンチメントレポート

IGCSや4時間足チャートは強気を示唆しているものの、日足チャートは上昇の勢いが衰えていること、5月FOMCに向けた米国金利が上昇(金価格に下落圧力)する可能性があるため、中立の見通しとする。米国の利上げ織り込みが一段と進展した場合や弱気のダイバージェンスが解消した場合、強気に転換する可能性が高まる。

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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

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