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金価格見通し:金価格(XAU/USD)は三角保ち合いを形成

金価格見通し:金価格(XAU/USD)は三角保ち合いを形成

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金価格の予想

  • 多少のボラティリティがあるものの、金価格は6月を通して安定しており、14日間中12日間において1848付近で取引されている
  • 米ドル安が金価格を下支えしているかもしれないが、米国債の実質利回りの急上昇は引き続き逆風になるだろう
  • IGクライアントセンチメント指数は、金価格は短期的にバイアスが混在していることを示している
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推薦者: Christopher Vecchio, CFA
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金価格は急変したが、ほぼ横ばい

金価格は2日前に1805付近で付けた月間安値から大幅に反発し、5月半ばから推移していた1850付近まで戻りました。これまで6月の14日間の取引期間において、12日間で1848に触れています。

米ドルの売りが金価格を下支えしている可能性はありますが、米国債の実質利回り(国債の名目利回りからインフレ期待値を引いた値)は上昇傾向にあるため、金価格が上値を大きく伸ばせるかどうかは疑問が残ります。

よって、長期的な強気の予想を持たない根拠である米国債の実質利回りの上昇は依然として有効であるため、ファンダメンタルズ的にみると実質的にあまり変わっていません。金価格の短期的な上昇が起きても、6月は季節性アノマリーの傾向があまりないため、「上昇すれば売る」という見方を維持しています。

金のボラティリティは低下し、価格が上昇しない可能性がある

金価格は歴史的に見ると、他の資産クラスとは異なるボラティリティとの関係性があります。債券や株式などはキャッシュフロー、配当、利息などの不確実性を示すボラティリティの上昇を好まないのに対して、金はボラティリティが上昇する期間に恩恵を受ける傾向があります。過去1週間における金のボラティリティが急上昇したことは、必ずしも金価格に影響を与えたわけではありませんが、相関関係は弱いままです。

GVZ(金価格ボラティリティ)テクニカル分析:日足チャート(2021年6月〜2022年6月)(チャート1)

この記事が書かれた時点で、金のボラティリティ(GLDオプションチェーンから算出される金の1ヶ月「インプライド・ボラティリティ(予想変動率)」を追跡するGVZによる、Cboeの金ボラティリティETFによって測定)は、20.25で取引されています。GVZと金価格の5日相関は-0.78、20日相関が0.60です。1週間前の6月9日では、5日相関は-0.88、20日相関が0.74です。

金価格 テクニカル分析:日足チャート(2021年6月〜2022年6月)(チャート2)

先週、金価格に勢いがなく、底を打ったと考えるには十分なテクニカル的な根拠がみられませんでした。金価格は2日前に月間の安値を更新した後、2015年安値〜2020年高値におけるフィボナッチ・リトレースメント23.6%の1832.48を上回り反発しました。弱気のトレンドから転換し始めていますが、まだ完全な強気には見えません。金価格は日足のEMAのエンベロープ(通常は移動平均線に対して一定のパーセンテージや一定の値幅毎に乖離線を引いたものだが、今回の場合は5、8、13、21日EMAで構成されている)を上回っていますが、まだ弱気であると言えるでしょう。日足のMACDは上昇していますが、シグナルラインの下に位置しています。日足のスローストキャスティクスは売られすぎの領域から上昇し始めましたが、センターラインの下に留まっています。

1880付近が重要なレジスタンスラインとみられますが、突破するためには米国債の実質利回りの方針転換が必要であるため、短期的にはその可能性はないでしょう。4月末以降に形成されたシンメトリカル・トライアングルは、金価格が下落のブレイクアウトを試すまで機能する可能性があります。

金価格 テクニカル分析:週足チャート(2015年10月〜2022年4月)(チャート3)

週足はあまり変化がみられません。週足チャートでは、2020年8月と2022年3月の高値によって、ダブルトップが形成されていることがわかります。4月下旬に週足チャートでベアリッシュ・エンガルフィング(陰の包み足)が現れて以来、金価格は買いを維持できていないようにみられます。

自信を持って取引できるようになるために
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推薦者: Christopher Vecchio, CFA
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IGクライアントセンチメント指数:金価格予想(2022年6月16日)(チャート4)

金の個人トレーダーのデータでは、82.82%のトレーダーがネットロングで、トレーダーの ロングとショートの比率は4.82対1です。ネットロングのトレーダー数は昨日より2.45%少なくなり、先週と比較すると2.27%少なく、ネットショートのトレーダー数は昨日より1.02%少なく、先週と比較すると12.65%少なくなっていることがわかります。

通常、群集心理に対して逆張り的な見方をするので、ネットロングのトレーダーが多いことは、金価格が下落し続ける可能性があると捉えられます。

ポジションでは昨日よりネットロングが減少していますが、先週よりも増加しています。現在のセンチメントと直近の変動を考慮すると、金取引にバイアスが混在していることがわかります。

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--- CFA(協会認定証券アナリスト) シニアストラテジスト クリストファー・ヴェッキオ著

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