金・銀価格見通し:強気。金に上昇ペナント示現? 銀は数週間ぶり高値
2024 03 14, 午後 02:03 +00:00※2024年3月15日10時18分更新
金価格は日足チャートで上昇ペナントを形成しているように見え、これが確認されると史上最高値を更新する可能性がある。銀価格は13日のレジスタンスをブレイクし、さらに上値追いの展開となりそうだ。
金・銀の価格、分析、チャート
- 金価格は2,165ドル近辺で取引されているが、ブレイクは近いかもしれない
- 銀価格は3カ月ぶりの高値を更新
2月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る伸びとなったが、ドル相場と市場の米利下げ予想はほとんど変化しなかった。2月の米小売売上高は前月の減少からプラスに転じたものの、予想を下回る伸びにとどまった。
14日のドル指数は103.00を挟んだ小動きとなった。今週のドル相場は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を控えて小幅なレンジにとどまっている。
ドル指数 日足チャート
資料:TradingView
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ドルがほとんど動かない中、金価格はどちらにも動きにくい状況だ。ただ、このもみ合い局面に、新たな上昇ペナントが示現しているように見え始めている。上昇ペナントは強い上昇トレンドで発生する継続(コンティニュエーション)のローソク足パターンで、上方ブレイクが起こると上昇トレンドが継続されると言われている。このパターンが確立されているかどうかは、もう2、3本のローソク足の確認が必要となる。このパターンが形成されれば、金価格はさらに上値追いの展開となり、史上最高値を更新する可能性が高い。サポートは2,128ドルとみられ、その上には2,148ドルが控えている。
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金価格 日足チャート
資料:TradingView
個人トレーダーのポジション状況を示すIGクライアントセンチメント(IGCS)によると、金を取引するトレーダーの40.95%がネットロング(買い持ち)にしており、ショートとロングの比率は1.44対1となっている。ネットロングのトレーダー数は昨日より1.53%多く、先週より2.21%少ない。一方、ネットショートのトレーダー数は昨日より1.91%増え、先週より6.62%増えた。
IGCSは逆張り指標として機能する傾向があり、トレーダーがネットショートに傾いているということは、金価格が上昇し続ける可能性を示唆している。当社の無料センチメント分析ガイドを入手し、このようなポジションの変動が金価格にどのような影響を与えるかを見てみましょう。
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | -5% | 2% | -2% |
週次 | -5% | 14% | 3% |
銀価格は2月末から絶好調で、13日の急騰で昨年12月上旬以来3カ月ぶりの高値を付けた。商品チャンネル指数(CCI)では、銀相場が大きく売られ過ぎになっていることを最近指摘したが、銀相場は再び上昇の勢いが強まっている。レジスタンスは25.92ドルにあり、その上には25.26ドルが控えている。この2番目のレジスタンスレベルはまもなく突破が困難であることが判明するかもしれない。最初のサポートは24.54ドルと見ている。
銀価格 日足チャート
資料:TradingView
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