英ポンド/ドル、英ポンド - テクニカル分析見通し
- 英ポンド/ドルの2カ月にわたる大きな上昇は、一服する頃合いかもしれない
- 確かに、まだ反転の兆しはない
- 注目すべき手掛かりとは?
英ポンド/ドルの短期テクニカル分析見通し - 中立
英ポンド/ドルの2カ月にわたる華々しい上昇も、一息つく時期が来たのかもしれない。
英ポンド/ドルは、1月以来初めて上値の壁となっている200日移動平均線を試しており、もう一つの重要なレジスタンスである8月の高値1.2300からそれほど遠くないところに位置している。最後にこの長期移動平均線を決定的に上回ったのは2021年である。したがって、レジスタンスが収束したこのエリアを突破すると、中期的な見通しに影響を与えることになる。筆者が10月に初めて指摘し、先週末にも追記したように、ここ数週間、英ポンド/ドルの下落トレンドが終了した可能性が徐々に高まっている。
英ポンド/ドル 日足チャート
資料:TradingView
今のところは、短期の上昇トレンドは続きそうに思われる。日中足チャートやより時間軸の長いチャートでは、反転の兆しがないのは確かである。しかし、日中足である180分足と240分足のチャートでは負のダイバージェンス(価格が上昇する一方、モメンタムは低下または停滞)が現れており、上昇の勢いが弱まっていることが示唆されている。
負のダイバージェンスの形成は、価格の反転を伴わない限り、それだけでは、相場の反転を確信するには十分とは言えない。この点に関して言えば、英ポンド/ドルはこれまでのところ、日足ベースで高値の更新を続けており、このまま上昇し続けるのが自然の流れのように思われる。
英ポンド/ドル 180分足チャート
資料:TradingView
長期的な下落トレンドに戻るには、少なくとも、まず高値の更新がなくなる必要がある。高値の更新が止まれば、焦点は当面のサポートである11月18日の高値1.1950に移る。1.1950を決定的に下抜ければ、上昇トレンドが崩れたことを示す最初のシグナルとなり、11月17日の安値1.1760に向けて下落する可能性が高まるだろう。1.1760を割り込むと、短期的な上昇圧力は弱まったと確認することになる。
--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著