※2023年3月27日17時47分更新
ユーロ、ユーロ/ドル、ドル、トレンド、モメンタム、ボリンジャーバンド – トーキングポイント
- ユーロ/ドルは下落を免れ、長期的なトレンドが維持されたが、足踏みとなる可能性がある
- ユーロ/スイスフランは当面、レンジ内にとどまって推移しそうだ
- ユーロに強気となる可能性がある。ユーロ/ドルは再び上昇基調となるのか?
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ユーロ/ドルのテクニカル分析
ユーロ/ドルは、米シリコンバレー銀行の持ち株会社だったSVBフィナンシャルの破綻を前に、今月初めに上昇トレンドチャネルの下限ラインを試したが、その後はチャネル内にとどまっている。この米銀破綻により、市場は大混乱に陥った。
破綻後、価格は再度、下値模索の展開となったが、100日単純移動平均線(SMA)が上昇トレンドラインのすぐ下でサポートしているように見える。この2本のラインは現在、1.0620-1.0640付近に位置しており、引き続きサポートとなる可能性がある。
その下には、別の上昇トレンドラインがあり、これも1.0515 - 1.0535付近でサポートゾーンとなりそうだ。
先週はドルに下落圧力がかかる中、ユーロ/ドルは1.0930の高値まで急上昇し、1.0936と1.0945の2つのブレイクポイントに接近した。これらの水準は、12カ月前の高値1.1033を前に、レジスタンスとなる可能性がある。
最近の上昇により、価格は21日SMAをベースとしたボリンジャーバンドの上限バンドをブレイクした。ただ、先週金曜にはバンド内に戻って引けており、これは上げの一服、あるいは反転の可能性を示唆しているかもしれない。
少なくとも、価格の振り幅が大きくなっているため、ボラティリティが上昇する可能性がある。



資料:TradingView
ユーロ/スイスフランのテクニカル分析
ユーロ/スイスフランはここ5カ月間、0.9700-1.0100のレンジ内にとどまっている。この間、価格はレジスタンスを僅かに上回ったり、サポート水準を下回ったりしている。
これらの偽りのブレイクは、いくつかの資産クラスで見られる、なかなか抜け出せないレンジ取引環境を裏付けるものかもしれない。
レンジ取引環境が継続しそうなさらなる証拠として、10日、21日、55日、100日、200日SMAはすべて0.9835-0.9930のレンジ内にあり、価格はこのレンジの中央付近で推移している。
大局的に見ると、価格は上昇トレンドチャネル内にとどまっている。このチャネルの下限ラインは現在、09.9706-0.9723エリアに位置する過去の安値と同水準にあり、サポートとして機能する可能性がある。
一方、上昇局面では、0.9998、1.0042、1.0069、1.0097の過去の高値がレジスタンスとなるかもしれない。1.0097は、潜在的なブレイクポイントのレジスタンス1.0089のすぐ上に位置している。
資料:TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
マッカーシー氏に連絡するには、Twitter で @DanMcCathyFX までお願いいたします。