ドル、ユーロ、ユーロ/ドル - テクニカル分析見通し
- ユーロ/ドルはやや下落する可能性がある
- 最近の上昇が自律反発を上回る上昇であることを示す証拠はあまりない
- 注目すべき重要な水準とは?
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![ユーロ/ドルのトレード方法](https://a.c-dn.net/b/3jP1a5/500x707HowtoTrade-EURUSD.png)
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ユーロ/ドルのテクニカル分析見通し - やや弱気
ユーロはドルに対する強力なレジスタンスに直面し、下落リスクが高まっている。
9月以降、8%上昇したユーロ/ドルは、今月初めから力強さを増し、10月から続く上昇中のピッチフォーク・チャネル内で「高速ギア」に入れ替えている。上昇しているピッチフォーク・チャネル内のトレンドラインを上方にブレイクした場合、上昇トレンドが勢いを増していることを示唆することがよくある。すべての内部トレンドラインおよび上昇チャネルの上辺を繰り返し上抜けた場合は、強気のバイアスが強まっていることを示す。
ユーロ/ドル 240分足チャート
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資料:TradingView
しかしながら、ここ数日、ユーロ/ドルは、200日移動平均線、8月高値1.0370、2017年1月安値1.0340が重なる重要なレジスタンスをなかなか突破できずにいる。前記事で強調したように、ユーロ/ドルが最後にこの長期移動平均線を上回ったのは2021年半ばであり、少なくとも今回のトライでは、このレジスタンスをクリアするのは難しいかもしれない。
ユーロ/ドル 日足チャート
![](https://a.c-dn.net/b/1kb1v4/eur+11212022+jaradi+2.png)
資料:TradingView
当面のサポートは、先週の安値1.0270だろう。これを下抜けると、10月下旬の高値1.0090の強力なサポート付近に位置する1.0120に向かって下落する可能性がある。ユーロ/ドルが短期的な上昇モメンタムを維持するためには、1.0090を上回る水準にとどまる必要がある。さらに今年に入ってから、2015年から続く、やや上向きのトレンドラインを下抜けたため、大局的な見通しは依然として弱気なままである。7年間のレンジ相場を下方にブレイクした後の目標価格は、0.8900前後と見ている。
とはいえ、200日移動平均線を突破すれば、中期的な弱気見通しが転換するシグナルとなる。決定的に上抜けすれば、1.0615(2021-2022年の下落をベースとしたフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準)に向かって上昇する可能性がある。
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--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著