※2023年4月25日10時05分更新。
日経平均株価、NASDAQ、ユーロ・ストックス50、金融政策決定会合―トーキングポイント
- 主要中銀が金融政策決定会合を開催
- 日本株は出遅れ感が鮮明
- 米国株は短期的に中立、日欧株は上昇を見込む
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日本株は出遅れ
日米欧の株式市場が堅調に推移している。日本株(日経平均株価)は年初来高値を一時更新した。日本株は欧米株からのサポートもあり、一段の上昇を見込んでいる(「日本株見通し:日本銀行の戦い始まる」、「日本株見通し:米国株からの援護射撃!?」参照)。今週・来週にかけて、日米欧の中央銀行は金融政策決定会合を開催し、金融市場の変動要因となるだろう。
金融政策決定会合スケジュール

資料:DailyFX.comの世界の中央銀行カレンダー 2023から抜粋
年初来のパフォーマンスを比較すると、欧州、米国、日本の順になっている。欧米株と比べ日本株は出遅れており、年初来のパフォーマンスからは日本株の上昇余地があるが、日米欧の株価の今後の見通しは?

資料:Trading View。現地通貨建パフォーマンス。起点を100として指数化。
米国株(ナスダックス総合指数):短期的に中立
週足チャートを確認すると、一目均衡表の雲の中で推移している。4時間足チャートでは、それまでの上昇パターンの継続を示唆する上昇レクタングルパターンを形成しており、上昇継続が見込まれるものの、当面パターン内で推移する可能性がある。5月FOMCに向けて、FRBによる一段の金融引き締め観測が高まった際には米国株の下落圧力となることも予想され、短期的に中立の見通しとする。
ナスダック総合指数 週足チャート

資料:Trading View
ナスダック総合指数 4時間足チャート

資料:Trading View
欧州株(ユーロストックス50指数):一段の上昇
週足チャートを確認すると、強気を示唆する三役好転が成立している。日足チャートを確認すると、20日移動平均線が50日移動平均線が上抜ける強気のゴールデンクロスが成立しており、一段の上昇が見込まれる。
ユーロ・ストックス50指数 週足チャート

資料:Trading View
ユーロ・ストックス50指数 日足チャート

資料:Trading View
日本株(日経平均株価先物):30,000円台も視野?
週足チャートを確認すると、強気を示唆する三役好転が成立している。日足チャートを確認すると、2022年3月以降、長期にわたって形成してきた中立パターンであるシンメトリカルトライアングルを上方ブレイクしており、上昇トレンドに突入したことが示唆される。日経平均株価先物は2022年来の29,000円台、そして30,000円台が視野に入る。
日経平均株価先物週足チャート

資料:Trading View
日経平均株価先物日足チャート

資料:Trading View



-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著