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今週の米国株見通し:S&P 500、ナスダック100の上昇は道険しくも不可能ではない

今週の米国株見通し:S&P 500、ナスダック100の上昇は道険しくも不可能ではない

ディエゴ・コルマン, ストラテジスト

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このページの内容

今週の見通し:S&P 500 - やや強気から中立

  • S&P 500とナスダック100は、今後数日から数週間以内に回復する余地がありそうだ
  • 米国経済の底堅さとインフレ鈍化の兆しは、リスク資産の支援材料となる
  • 相場の先行きを読むために、FRBの金融政策に対する市場期待がどのように変化するかを注視されたい

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米国株は8月に売られたものの、9月に入ってから(少なくとも三連休前の先週金曜朝までは)上向いてきていたが、8月は夏枯れ相場となりやすく、マイナスの季節的な要因が反発の試みを難しくしている可能性がある。いずれにせよ、年末までに向けてリスク資産を下支えし、さらなる相場下落を防ぐ可能性のある楽観的な材料があることは強調しておきたい。例えば、米国景気は数々の逆風にもかかわらず、驚くほどよく持ち堪えており、米製造業と労働市場の最近の動きを示した経済指標はこれを裏付ける内容だった。

雇用面では、パンデミック後の力強い回復ペースには及ばないものの、景気循環サイクルの後期にあると思われる米国において、波立った海を航海している割には極めて底堅い雇用動向を維持している。このような状況が、米国経済の主要な原動力である個人消費が伸び続ける要因にもなっており、ソフトランディングの可能性を高めている。このようなシナリオとなった場合でも、企業業績は伸びが鈍化する可能性があるが、景気後退のような深刻な打撃を受けることはないだろう。

米消費者物価に注目すると、インフレ率は数十年来の高水準にとどまっており、米連邦準備制度理事会(FRB)の長期的な物価目標である2.0%を4倍以上上回った水準であるが、エネルギーコストの低下もあって、ひとまず伸び鈍化の兆しを見せている。8月の米雇用統計で見られたように、平均時給の上昇も緩やかになってきており、これは恐らく、労働参加率が62.1%から62.4%に上昇したことが寄与していると思われる。労働者数の増加は、賃金の上昇抑制につながり、FRBが消費者物価指数に見られる物価高騰を抑制しやすくしているという点で、確かに良いニュースである。

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インフレ指標が正しい方向に進んでいるため、FRBはタカ派的な姿勢を少し弱めるかもしれないが、「ハト派的な金融政策へ方針転換する」と判断するのは時期尚早である。米連邦公開市場委員会(FOMC)議長がジャクソンホール経済シンポジウムで、物価安定の回復には引き締め的な政策姿勢をしばらく維持する必要があると述べ、早まった方針転換に警鐘を鳴らしたばかりであることは留意しておきたい。

金利上昇の長期化は、株式市場にとってはボラティリティの上昇と予測不可能な変動リスクをもたらすが、最近の経済指標で明らかになった米国経済の回復力の強さは、米国株式市場の行き過ぎた悲観論を後退させ、米国、ひいては米国企業の収益が崖っぷちに向かっているとの懸念を和らげるはずである。このような背景から、S&P 500種株価指数とナスダック100指数は、今後数日から数週間のうちに小幅な反発はあるかもしれないが、その相場回復は直線的というよりは険しいものになりそうである。

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資料:TradingView

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--- DailyFX.com マーケットストラテジスト ディエゴ・コルマン著

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