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S&P500とナスダック100は急落分を取り戻す、米小売売上高はFRBの手がかりとして注目

S&P500とナスダック100は急落分を取り戻す、米小売売上高はFRBの手がかりとして注目

Diego Colman, ストラテジスト

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このページの内容

米国株相場見通し

  • S&P500は小幅下落したが、最低水準からは値を戻して取引を終えた。一方、ナスダック100は下落分をすべて帳消しとし、プラス圏でこの日の取引を終了
  • JPモルガン・チェースのさえない決算内容と見通しがセンチメントの重しに
  • 15日は6月の米小売売上高に注目

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14日の米国株式は、現物取引開始時に急落したものの、大引け間際に下落の大部分を取り戻し、ほぼ横ばいで取引を終えた。景気後退懸念が高まる中、乱高下と高いボラティリティが特徴的なセッションだったと言える。結局、S&P 500種株価指数は0.3%安の3,790と小幅に下落し、エネルギー、金融、素材などの成長関連セクターは値を下げた。一方、ナスダック100指数は0.34%高の11,768となり、2%の下落分を帳消しにした。FRB高官らが、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での100ベーシスポイント(bps)の利上げ実施を完全には支持しなかったため、金利予想が変化したことが背景にある。

金利先物が利上げ予想をリプライスしているにもかかわらず、センチメントは不安定だった。経済を最前線で見据え、家計部門のバランスシートについて幅広い見識を持つ大手民間金融機関や投資銀行が発表した企業収益と先行きの見通しは予想を下回るさえない内容で、景気回復状況に対する懸念が高まった。例えば、米国の金融機関最大手である JP モルガン・チェースは、デフォルトに備えた資本準備金の積み増しや、自社株買いプログラムの一時停止などの予防措置を講じ、高まる先行き不透明感に慎重な姿勢を示した。

ウェル・ファーゴ (WFC)、シティグループ (C)、バンク・オブ・アメリカ (BAC) が決算を発表すれば、数日中に現状に関する情報を入手できるが、この分野の主要企業は潜在的な貸付損失を覚悟しており、現時点では楽観視する余地はあまりないように見受けられる。このような背景から、投資家は成長関連銘柄を手放し、ディフェンシブな株式投資ポジションを取ると見られ、景気の波に左右されやすい景気循環株は短期的に下落が続く可能性がある。一般的に景気後退局面ではヘルスケア、日用品、公益事業などの株式がより安全な投資先とみなされている。

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今後の見通しとしては、経済見通しとFRBの引き締めサイクルが米株式相場の方向性を決めるだろう。金融政策面では、6月のインフレ率が前年同月比9.1%上昇と、1981年11月以来の高水準となり、金融市場には動揺が走った。過熱するインフレ率を反映する米消費者物価指数(CPI)を受け、次回FOMCでの100bpsの利上げ予想が高まったが、クリストファー・ウォーラー氏を含む数人の政策担当者が、この案に反対し、相場に救いの手が差し伸べられた。これにより、S&P500種指数とナスダック100指数は大きく反発する動きとなった。

ボラティリティが高く、厳しい投資状況をうまく切り抜けるためには、現在進行中の企業決算発表に集中し、経済指標カレンダーに目を配る必要がある。経済指標カレンダーについては、6月の米小売売上高が15日朝(米国時間)に発表される予定だ。実質所得が減少する中、商品支出のおおまかな指標となるこのデータは、米国の消費者と需要の状況を知るうえで手がかりとなるかもしれない。個人消費が振るわない内容となれば、家計消費減少の兆しとなるが、FRBのタカ派的な姿勢がやや緩和される点を考慮してもよいかもしれない。金利に敏感な銘柄や、下落したテクノロジー株や成長株は、このシナリオから恩恵を享受する可能性がある。

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S&P500 テクニカル分析

S&P500種指数は今週初め、3,820付近のテクニカル水準を割り込み、再び弱気相場入りした。ここ数日、センチメントが改善せず、上値試しはことごとく見送られていることから、売り手が市場の主導権を取り戻すのは時間の問題だろう。弱気シナリオが実現した場合、最初の下値サポートは3,735となり、その後は2022年の安値水準が控えているように見える。さらに下げ幅を広げれば、サポートの焦点として心理的な水準である3,600近辺が意識されよう。一方、押し目買いを狙うトレーダーが、力強い反発を期待して、このところの下げを押し目で拾う動きに出た場合、最初の上値抵抗線は3,950、その後は4,065になりそうである。

S&P500テクニカルチャート

資料:TradingView

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