メイン コンテンツへスキップ
無料トレードガイド
購読する
Please try again
Select

ライブウェビナーイベント

0

経済指標カレンダー・イベント

0

通知を受け取る

ライブウェビナーイベント
経済指標カレンダー・イベント

もっと見る もっと見る
NZドル上昇、NZ中銀の利上げ受け。NZドルの行方は?

NZドル上昇、NZ中銀の利上げ受け。NZドルの行方は?

共有する:

※2023年2月22日15時23分更新

NZドル、NZドル/米ドル、NZ中銀、CPI、大型サイクロン「ガブリエル」、NZX50指数 - トーキングポイント

  • NZドルは、NZ中銀の利上げ後にボラティリティが上昇した
  • 暴雨による景気減速が懸念されているにもかかわらず、NZ中銀は50bpの引き上げを実施
  • NZ中銀は、インフレの鎮静化と堅調な経済の綱引きに注目しているように見える

トレードに役立つメール配信サービス

DailyFXからタイムリーで国内外のマーケット情報を受け取ることができます。

登録する

ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)は22日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)の誘導目標を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、4.25%から4.75%にした。この発表直後にニュージーランドドルは上昇した。

今回の引き上げ幅は、昨年11月に実施された前回の75bpという大幅な利上げ幅を下回り、ほぼ予想通りだった。オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場では、きょうの利上げ決定前に45bpの引き上げが織り込まれていた。ブルームバーグの調査によると、ほとんどのエコノミストは50bpの引き上げを予想していた。

OIS市場は、金利のピークが今年後半に5.40%前後になると予想している。RBNZが、キャッシュレートの上限を5.5%と見ているとの見解を示すと、その直後にニュージーランドドルは0.6410付近から0.6440を超える水準まで上昇した。その後は上げ幅を縮小した。

今回の金融引き締めは、先週、ニュージーランド北島を襲った大型サイクロン「ガブリエル」による深刻な被害が同国経済に与える影響についてまだ調査中という状況下で実施された。

ニュージーランドのクリス・ヒプキンス首相は、ガブリエルを「(ニュージーランドで起きた)気象災害としては今世紀最大だ」と表現した。ガブリエルは、最大都市オークランド近辺に豪風雨をもたらした。

FXニューストレーディング上級者ガイド
FXニューストレーディング上級者ガイド
推薦者: Daniel McCarthy
FXニューストレーディング上級者ガイド
ガイドを入手

RBNZは強い決意をもって、物価上昇圧力の鎮静化に取り組んでいるようだ。ニュージーランドの2022年10-12月期における消費者物価指数(CPI)は前年同期比7.2%上昇と、依然として歴史的な高水準にある。RBNZはインフレ誘導目標を1-3%としている。

金融政策決定後の記者会見でエイドリアン・オアRBNZ総裁は、悪天候の影響がインフレ率を押し上げると見ている、と述べた。RBNZはサイクロン被害からの復旧費用により、今後数年間は国内総生産(GDP)が1%増加すると見込んでいる。

オア総裁は、引き上げ幅として25bp、50bp、75bpのすべてが選択肢だとしたが、議論の中心は50bpまたは75bpの引き上げだった。

ひっ迫した労働市場での雇用者数は、RBNZが独自に定めた持続可能な最大限の雇用水準を上回っている。失業率は3.4%と、歴史的な低水準にとどまっている。

RBNZは、移民が再び増加し、賃上げ圧力は軽減される可能性があるが、広範なインフレ圧力の上昇につながる可能性もあると見ている。

RBNZは、パンデミック発生時に真っ先に利下げに動き、その後、インフレ抑制のための利上げ実施も先陣を切った経緯があり、初動が早い中央銀行の一行と言える。

ニュージーランドのS&P/NZX 50株価指数は、利上げ実施を受け、今週初めからの下落の流れが続いた。

記者会見でRBNZは今後の金利の方向性、ひいてはニュージーランドドル/米ドルの方向性について、さらなる手がかりを示すかもしれない。

NZ中銀の利上げに対するNZドル/米ドルの反応

資料:TradingView

--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著

マッカーシー氏に連絡するには、Twitter で @DanMcCathyFX までお願いいたします。

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。