日経平均株価、東京、インフレ、海外投資家、日本株、過熱感、テクニカル―トーキングポイント



海外投資家は依然として日本株に強気
米エヌビディア(NVIDIA)が決算を発表し、市場予想を上回る決算内容であったことから、米国株式指数も上昇している。米国株の上昇や円安を受け、日本株も堅調に推移している。25日に非居住者による日本株等の資金流出入額が公表され、海外投資家による日本株への資金流入が明らかになった。非居住者による日本株等の買い越しは8週連続の記録的資金流入である。

資料:Trading Economics、財務省。対内証券投資(非居住者による取得・処分)。先週分まで。
東京証券取引所主導の日本企業の資本効率性改革機運が高まっており、徐々に資本効率性を示すROEなどに改善の兆しが見られている。最近の急上昇を受け、短期的に日本株は調整する可能性はあり得るものの、資本効率性の改善が実現するにつれ、一段と海外投資家の資金が流入し、日本株の上昇圧力となる可能性がある。
東京都区部のCPIに注目!!
26日金曜日に東京都区部のインフレ率が公表される。全国消費者物価動向に対して先行性を持っており、注視が必要である。インフレ鈍化が示された場合、日本銀行による当面の金融緩和維持との思惑から、リスク資産である日本株のサポート要因になる可能性がある。

資料:Trading Economics
日経平均株価(先物)テクニカル分析:過熱感は・・・
4時間足チャートで、21期間移動平均線からの乖離は-0.3%であり、日経平均株価の過熱感は解消を示唆している。RSIも買われ過ぎの80を超えていた水準から50近辺まで低下している。
日経平均株価先物4時間足チャート




資料:Trading View
日足チャートでも、20日移動平均線からの乖離率は3.7%まで低下しており、一時に比べ日経平均株価の過熱感の解消を示唆している。しかしながら、RSIは73と依然として買われ過ぎを示唆する70を超えている。過熱感は和らぎつつあるものの、その後の反発に向け、日柄調整が継続する可能性があり、中立の見通しとする。調整が見られた場合、心理的節目である30,000円まで下落する可能性がある。RSIでも過熱感の解消が確認できた場合、日本株に強気に見通しを転換する可能性が高まる。
日経平均株価先物日足チャート

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資料:Trading View
-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著