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中国の人口減少: 世界の経済・市場に与える影響とは?

中国の人口減少: 世界の経済・市場に与える影響とは?

DailyFX, Research

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※2023年3月24日16時23分更新

中国の膨大な人口が減少し始め、その減少スピードは今後数年間に急ピッチで加速する可能性がある。世界の経済や市場に与える影響とは?

  • 巨大な人的資源を世界経済に組み込むことで、中国の成長は加速した
  • しかし、そのリソースは今、減り始めている
  • これは、先進国経済にも大きな影響を与えるだろう
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地球上の5人に1人、14億人以上にとって中国は故郷、という状況は続いている。しかし今年1月、2022年の中国の人口は60年ぶりに減少したというニュースが飛び込んできた。中国の公式発表によると、2021年に比べて中国人は85万人減少したという。

正確には、昨年の総人口は14億1,180万人だった。減少している。細部ではもっと不穏なニュースがあった。中国の出生率が、人口1,000人当たり7.52人まで低下した。信じられないことに、これは米国やイギリスのような先進国よりもはるかに低い数字だ。インドの出生率は同16.52人で、中国の2倍以上である。

中国の出生率が人口を安定させるために必要な2.1%台を割り込んだのは1991年のことである。この頃に始まった人口動態の変化が今、非常に不吉な兆候を示している。

インドが中国を抜いて世界で最も人口の多い国になることは、もはや確実である。実際、もうすでにそうなっているかもしれない。

中国の「一人っ子政策」: その余波とは?

一人っ子政策が廃止されて7年、中国は「人口マイナス成長」の時代に突入した、と中国の政府当局者は言う。家族の人数を制限する公的制約から解放されても、多くの中国人は子どもを持つことに対して警戒心を抱いているようだ。子どもの養育費は往々にして、非常に高額だと考えられている。

大家族は、たとえ世界的に見ればかなり小規模な家族であっても、もはや中国の文化的景観の一部ではなくなった。生活の苦しさ、結婚年齢の上昇、働くことを選択する女性の増加などの社会現象により、大家族がすぐに復活することはないように見える。

もちろん、これらのことは中国の政策立案者にとって非常に重要なことであり、人口統計学者が強い関心を持っているということは疑う余地がない。そして中国の人口動態の変化は、間違いなく、国境を越え、世界に大きな影響を与えるだろう。

グローバル化時代とその先の中国の経済成長

1980年代初頭に孤立を脱した中国経済は、世界の主流に組み込まれてきた。中国はかつてない規模で原材料を集め、数百カ国における数千という市場への優位な輸出体制を築き上げた。このことは、欧米諸国の錆び、荒れ果てた工場の悲惨さが物語っている。

1980年代初頭以来となる高水準なインフレを抑制しようと、世界の金融当局が躍起になっている昨今、世界中の市場関係者が抱く大きな疑問の一つは、金融当局の措置がどの程度成功するのか、そして、価格が横ばいで推移し、親しみと安心感を与えてくれたパンデミック以前のような平穏な日々は戻るのか、ということである。

かつて無限にあった中国の安価な労働力の供給がついに減少し始めたのであれば、かつて中国が世界の物価を抑えていた効果も確実に薄れていくだろう。もちろん、すぐにそれが起こるわけではない。中国は依然として製造業大国であり、人件費が上昇しても自動化によって製品を安く維持することができる。

しかし、一部のチャイナ・ウォッチャーは、中国の人口減少が今後、急速に進むと見ている。現在、中国で進んでいる高齢化と労働代替人口の不足から、今世紀末に中国の人口は現在の半分程度になる可能性があると考える人たちもいる。

チャート:中国における雇用者数の推移

人口のピークに直面した欧米諸国は、その穴埋めとして移民に目を向けた。中国が同じようなことをするのは、たとえ望んだとしても、恐らく不可能だろう。そしてその兆候は実際のところほとんどない。ちなみに、ドイツの住民の17%は外国生まれである。中国では0.1%しかおらず、外国人が中国の市民権を取得することは事実上不可能である。

パンデミック後の現実に直面し、中国の権威主義への転向を警戒する多くの国々は、ともかく中国へのサプライチェーン依存を見直すようになっている。中国自体も、驚異的な成長を支えた輸出モデルから脱却しようとしているが、最も身近に手に入る果実はすでに搾り取られてしまっている。

しかし、中国人口の減少も加わり、欧米の金利を低く保つために中国の供給が頼りにされていた時代は、もはや過去のものとなりつつある。その結果、借入コストは、欧米の消費者やビジネスパーソンが慣れ親しんできた水準よりも高くなり、信用供与は減少し、それに伴って経済活動が制限されることになりそうだ。

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「一時的」な中国建設ブーム

中国に需要はある。中国の異常なまでの建設ラッシュは、国が必要とするよりもはるかに多くの不動産を生み出していることが、すでにはっきりと示されている。現在、中国には6,500万戸の空き家があると言われており、これはフランス人が住むのに十分な数である。「ゴースト・タウン(幽霊都市)」と呼ばれる都市も珍しくはない。

これらの建設は、オーストラリアなどの生産国から大量に輸入された原材料が使用され、生産国での他に類を見ないほどの鉱業ブームに拍車をかけている。人口動態の変化がなくても、経済成長のために建設に依存してきた中国が、いつかは市場の現実に直面しなければならないことは、以前から分かっていたことだ。中国のサプライヤーにとっての良い時代が完全に終わるわけではないものの、規模がかなり縮小されることは明白である。

また、中国の人口は、少なくとも成熟した先進国市場で理解される「豊かさ」を得る前に、老齢化する可能性が高まっている。つまり、欧米の商品輸出業者が特に高級品の輸出によって享受してきた大もうけができなくなるのも、時間の問題である。

インド、インドネシア、エジプト、ナイジェリアなど、他の国がその穴を埋められるかもしれない。しかし、中国ほど世界経済の中で積極的かつ成功裏に自らを位置付けた国はなく、実際、中国には遠く及ばない。中国の人口減少を完全に補うことはできそうもない。

高齢化が進む欧米では、人口の高齢化と必要な人材を確保するのに苦労しているのが実情だ。中国では、人口が増え続けることを前提としていた経済が、かつて考えられなかったような苦境に立たされることで、こうした困難がさらに大きくなる可能性がある。

--- DailyFX.com デイビッド・コトル著

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。