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金価格見通し:反発、金融不安への懸念くすぶる。金/ドルの行方は?

金価格見通し:反発、金融不安への懸念くすぶる。金/ドルの行方は?

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※2023年3月17日16時48分更新

金、金/ドル、ドル、預金支援、FRB、流動性、米国債実質利回り - トーキングポイント

  • 17日の金価格は、1,900ドルを上回る水準を維持している
  • 米ファースト・リパブリック銀への預金支援で、市場は今のところ落ち着きを取り戻している
  • 金融危機が回避されれば、FRBのタカ派姿勢が再び強まり、金相場の上値を抑えるのか?

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17日のAPAC(アジア太平洋地域)市場で金先物相場は今のところ、堅調に推移している。金融システム不安が広がった激動の1週間は、貴金属にとっては有利に働いた。他の市場を巻き込んだ混乱は、金先物のような安全資産への需要につながっている。

米大手銀行11行は16日、米中堅ファースト・リパブリック銀行に対して合計300億ドルの預金をすると発表した。

JPモルガン・チェース、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴの4行は50億ドルずつ、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが25億ドルずつ預金した。他の銀行は、拠出額は少ないが支援策に加わった。これらの大手銀行は、顧客が中小規模の銀行や地方銀行への預け入れ預金などを解消したため、預金額が急増したと報告されている。

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また、米国の銀行による米連邦準備制度理事会(FRB)の連銀窓口貸出の利用が大幅に増加したと伝わったことも、市場に安心感を与えているようだ。

連銀窓口貸出の利用額は3月15日(水)までの1週間で約1,529億ドルとなり、50億ドルだった前週から急増した。また、2008年の世界金融危機の際に利用された1,110億ドルをも上回った。

さらに、先週末に導入が発表された「バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)」には120億ドル近い資金が用意された。BTFPは、通常より貸し付け条件が緩やかな緊急融資枠である。

このBTFPは、金融システム不安が広がる中、米銀行に十分な手元流動性があることを示し、預金者や株主を安心させるという目的がある。また一方では、銀行業界がどのくらい信頼を失ったのか、その程度を明らかにするものでもある。

金相場にとって、銀行が抱える問題の深さに対する不安の高まりは、支援材料につながる可能性がある。もし、すでに実施されている救済策が懸念を払しょくするのに十分であれば、市場は金相場に影響を与える可能性のある他の要因に目を向け始めるかもしれない。

週前半に大幅低下していた米国債実質利回りは17日に回復した。この動きは、これまでに発表された支援策により、市場は落ち着きを取り戻したという市場関係者の認識を反映しているのかもしれない。

インフレ率が依然としてFRBの誘導物価目標を大きく上回っているため、現在、後退している積極的な利上げ観測が再び強まる可能性がある。

米国債利回りの上昇トレンドが復活すれば、ドルを下支えし、金相場は軟化するというシナリオに現実味が帯びるかもしれない。

金、ドル指数、米10年債実質利回り、ボラティリティ(GVZ)の推移

資料:TradingView

--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著

マッカーシー氏に連絡するには、Twitter で @DanMcCathyFX までお願いいたします。

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