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ユーロ/米ドルは底値を示唆か?
ユーロ/米ドルは2022年2月のウクライナ侵攻以降、低迷している通貨ペアだが、実際のところ、それ以前からユーロは対米ドルで苦戦している。
ユーロ/米ドルは数年来の下落トレンドを維持しているが、変化が見え始めている。下降するピッチフォークの中には、一貫してブレイクアウトが含まれていることに注目してほしい。価格の動きが下限を超えることもあったが、チャネル内に戻ると急速に回復している。これは強気のモメンタムよりも下落ペースが強いことを示唆している。
だが、9月の月足のローソク足は価格の下落ペースが鈍化していることを明らかにしている。ユーロ/米ドルがパリティ(為替レートが1対1)という重要な心理的な節目の上下で推移していることから、調整期の兆候を示唆している。さらに、直近の安値は過去の安値よりも中間線に近い位置にあり、弱気のモメンタムが鈍化している可能性がある。
これらを考慮すると、現在の下降トレンドに注目し続けることが懸命だろう。より低い高値とより低い安値は、ユーロ/米ドルの売り手が買い手よりも多いことを示している。大勢の投資家と戦うことはリスクが高く、失敗することが多いことは理解できるはずだ。下落トレンドから上方向にブレイクしたにもかかわらず、上ヒゲによって示されているように、より高い価格を拒否し、パリティを下回るように押し戻され、価格は急速に元に戻っていることがわかる。
ユーロ/米ドル 週足チャート:下落トレンドが継続
![](https://a.c-dn.net/b/0ZdUy7/img+1.png)
出所:TradingView、チャート作成:リチャード・スノー
ユーロ/米ドルのテクニカル分析による今後の見通し:弱気
日足チャートは、前四半期の展開が続いている。5月と6月には、ユーロ/米ドルがダブルボトム・パターンを形成しているように見えたが、最終的には下降チャネルラインの上限付近でストップした。その後、1.0340を割り込み、直近の安値を付けた後、470pips下落した。
7月にECBが予想外のタカ派的な姿勢の利上げを実施したことで、一方的な値動きではなかったが、弱気のモメンタムが影響する前に、ダブルボトムの水準である1.0340まで右肩上がりに推移した。ECBが利上げを継続する意欲を示したことで、パリティ付近で安定し始める可能性があるが、そのようなシナリオはFRBとECBの方針に左右されるだろう。
第4四半期の基本的なシナリオは、弱気が継続すると予測されている。パリティを除けば、0.9900の水準(2000年〜2008年の主要な動きにおけるフィボナッチリトレースメント78.6%も重なる)が直近のサポートラインである。0.9900をブレイクし、再テスト(今回はレジスタンスライン)した場合、0.9700に向けての動きを示唆することになる。0.9615〜0.9700の幅広いレンジは、2000年〜2002年にかけての価格における主要なピボットゾーンである。
ユーロ/米ドル 日足チャート:弱気トレンドが継続
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出所:TradingView、チャート作成:リチャード・スノー
弱気トレンドの継続は1.0280で無効になり、この時点で弱気バイアスを再評価しなければならない。
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