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原油価格見通し:米CPI受け下落、FOMC会合控えボラティリティは上昇。WTIはさらに下げるのか?

原油価格見通し:米CPI受け下落、FOMC会合控えボラティリティは上昇。WTIはさらに下げるのか?

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※2023年3月15日15時40分更新

原油、ドル、WTI、FOMC、FRB、米石油協会、クラックスプレッド、ボラティリティ - トーキングポイント

  • 原油相場は今週、波乱含みの展開となっており、この状況は続くかもしれない
  • FRBにはまだ仕事があり、さらなる引き締め実施の可能性がある
  • インフレ原油在庫統計は、おそらく原油相場の下支えにはならない。WTI原油先物の行方は?

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14日のニューヨーク原油先物相場は、3カ月ぶりの安値まで下落した。2月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.0%上昇、前月比0.4%上昇と、ともに予想と一致した。CPIコア指数も前年同月比5.5%と、予想通りだったが、前月比では0.5%上昇と、予想(0.4%上昇)をわずかに上回った。依然としてインフレは高すぎる状態が続いていることが示され、原油先物売りにつながったようだ。

シルバーゲート銀行、米シリコンバレー銀行、米銀シグネチャーバンクの破綻を受け、ここ数日、金融市場は揺れ動いたが、その後少し落ち着きを取り戻しているように見える。このような状況下、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測は後退しているようで、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ予想は25ベーシスポイント(bp)に向かって、利上げ幅を縮小している。

市場では、FRBは再びタカ派に傾いていると見られており、引き締めサイクル継続との見方が増える中、景気後退懸念もくすぶっているようだ。

とはいえ、金利市場では、政策金利のピーク(利上げの最終到達点)予想は1週間前よりも100bp近く低下した水準となっている。来週のFOMC会合は、FRBの金利動向に対する市場の見通しの真偽について、何らかのヒントを与えてくれるかもしれない。

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推薦者: Daniel McCarthy
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米石油協会(API)が発表した10日までの1週間の米原油在庫は115万5,000バレル増加し、原油相場に対する弱気心理を助長した。ガソリン在庫は460万バレル減少した。

原油在庫は増加し、ガソリン在庫は減少したことは、ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物とRBOBガソリン先物契約間のクラックスプレッドの現在の水準を下支えする可能性がある。クラックスプレッドは、原油価格と石油製品価格の価格差、あるいは原油と石油製品の先物市場で、ほぼ同時に売り買い反対のポジションを建てる取引のことである。原油先物契約の買いに対して石油製品先物契約を売るクラック・スプレットを行うことで、石油精製業者などは相場変動にかかわらず、精製マージンを固定化することができる。

原油先物に比べ、ガソリンなどの石油精製品先物の方が高い水準にあることが示されており、これは最終的には原油先物の支持材料となるかもしれない。

逆に、石油製品先物が下がれば、全体のボラティリティが上昇し、投資家は原油先物の損失カバーに動く可能性がある。OVX指数は、VIX指数がS&P 500種株価指数の動きをもとに投資家の心理状態を数値化するのと同様、原油相場のボラティリティを予測する指標である。

これとは別に、デルタ25%の2023年5月物のリスクリバーサルは14日、ここ数週間取引されていたマイナス3.0付近からマイナス6.7へとマイナス幅が拡大しており、さらにプットに有利な方向に動いた。

リスクリバーサルとは、オプション戦略の1つで、満期期日、想定元本、デルタが同じアウト・オブ・ザ・マネー (OTM)のコールとプットを組み合わせて反対売買する取引のことである。これは、上昇局面よりも下降局面でより多くの「保険」がかけられていることを示唆している。

2つの期先のWTI先物契約は若干、順ざやに傾いており、価格は多少軟化する可能性がある。

3行の銀行破綻という衝撃からマクロ経済環境は回復しつつあるかもしれないが、原油市場は、きょう予定されている米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計が相場に与える影響を見極めようとしている。

WTI原油先物、クラックスプレッド、逆ざや/順ざや、ボラティリティ(OVX)

資料:TradingView

--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著

マッカーシー氏に連絡するには、Twitter で @DanMcCathyFX までお願いいたします。

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