ビットコインの価格推移:テクニカル分析によるBTC/USDの見通し - ローソク足のパターンが強気継続の可能性を示唆
テクニカル的な観点からは、月足チャートの最後の3本のローソク足が第1四半期の値動きを表している。
これをまとめると以下のようになる:
- 1月(実体が長いローソク足) – ビットコインの価格は急騰して40%近く上昇した後、2022年9月の高値である22,781ドル付近のレジスタンスラインに抑えられた。
- 2月(2022年9月の高値の少し上が始値と終値になった) – 同時線とは始値と終値が同じ場合に現れる1本のローソク足のパターンで、下のチャートでは月足のレンジ(2月の高値と安値)の間に非常に短い実体が現れている。強気派と弱気派が牽引力を得られず、価格は月の始値付近に落ち着き、相場の迷いを示唆している。
- 3月(下ヒゲが長く実体も長いローソク足) – 上述した銀行破綻がビットコインの需要を押し上げ、価格は大きな水準であったそれまでのレジスタンスラインを上抜けた。現在は50カ月MA(移動平均線)がサポートラインとして支えている。
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ビットコイン(BTC/USD) 月足チャート

出所:TradingView
価格の中期的な変動に着目すると、週足チャートはさらなる水準のサポートラインとレジスタンスラインを示す助けとなり得る。ビットコインの価格は200日MA(心理的な水準である25,000ドルのすぐ上)を再び短期的に試した後、軽く押されて下落を余儀なくされた。しかしSVBの破綻により価格は再び上昇し、ビットコインは28,936ドルで2023年の新たな最高値を更新した。
その結果、上げ三法(既存の上昇トレンド継続を示す5本のローソク足のパターン)として知られるチャートパターンが現れた。
ビットコイン(BTC/USD) 週足チャート

今後の予想:注目すべきテクニカル的な水準
今後12週間、センチメントの変化はビットコインの価格をどちらの方向にも動かし得る。価格は2020年~2021年の動きをもとにしたフィボナッチ・リトレースメント61.8%付近となっており、強気派は短期および長期のトレンドをコントロールし続けるためにこの水準の上で推移させる必要がある。さらにその上には、心理的な水準である32,000ドルの重要な歴史的レジスタンスラインがあり、そして次に上述の動きの中間点である36,425ドルがある。
しかし、ファンダメンタルズ要因が値動きの重しとなった場合、ビットコインは27,000ドルまで下落し、次のサポートラインである200週MA(現在25,460ドル)の水準まで急落する可能性がある。その下には2022年9月の高値があり、これを下抜けると価格は2017年12月の高値である19,666ドルまで下落する可能性がある。