豪ドル/米ドルは、2022年第4四半期に向けて、年初来安値を更新しており、50週SMA(0.7121)が200週SMA(0.7113)を下回るモメンタムであることから、今後数ヶ月間為替レートは下落を続ける可能性がある。
その結果、両移動平均線が負の傾きを反映しているため、週足で「デッドクロス」する可能性があり、豪州準備銀行(RBA)と連邦準備銀行の乖離した経路は、オーストラリアの金融政策が「通常の設定に近づく」ため、引き続き豪ドル/米ドルに逆風をもたらす可能性がある。
RBAはフィリップ・ロウ総裁らが景気を「平穏」に保つつもりであり、利上げサイクルの終わりに近づいているように思われる。対照的に、連邦公開市場委員会(FOMC)は、米国金利の急騰を予測しており、インフレ対策としてその手法を維持する構えのようである。
豪ドル/米ドル 週足チャート
出所:TradingView.com
FOMCが引き締め的な政策を追求する中、米ドルは豪ドルに対して上回るパフォーマンスを続ける可能性があり、豪ドル/米ドルは移動平均線のマイナスの傾斜に追従しているように見えるため、年初来安値まで続落する可能性がある。したがって、私は豪ドル/米ドルをショートするよう呼びかける。
豪ドル/円週足チャート ロングは待つこと:豪ドル/円
出所:TradingView.com
豪ドル/円は、9月に年初来高値(98.60)を更新した後、足踏み状態にあり、相対力指数(RSI)が買われ過ぎの領域から反転し、為替レートはより大きな戻りに直面する可能性がある。
3月の値動きとは異なり、豪ドル/円の最近の上昇はRSIを70以上に押し上げることができず、8月の安値(90.52)を上回ることができなければ、強気のモメンタムが弱まるにつれ、為替レートは50週SMA(88.57)に向かって下落する可能性がある。
しかし、豪ドル/円は、日本銀行(BOJ)がイールドカーブコントロール(YCC)を用いた量的・質的緩和を堅持していることから、移動平均線の正の傾きに追随し、2022年の残り期間で年初来高値を目指したトレードが続く可能性がある。
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