豪ドル、豪ドル/米ドル、米ドル、豪ドル/円、円 - トーキングポイント
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20日のニューヨーク外国為替市場でオーストラリアドルは円に対し、92.00から87.00近くまで下落し、8カ月ぶりの安値を付けた。
この動きは、日銀が金融政策の一環としてイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)策の運用の一部見直しを決定したことが引き金となった。
豪ドルとニュージーランドドルは、世界経済の成長見通しの変化に敏感に反応するため、今回の「日銀ショック」の中、主要通貨のうち最も大きな打撃を受けた。高ベータ(高金利)通貨として知られる両通貨は、日銀発表直後に円に対して約4%も下落した。
日銀は、政策金利をマイナス0.10%に据え置いたが、長期金利の上限を0.5%に引き上げた。これまでYCC政策の10年債金利の目標レンジはゼロ%からプラスマイナス0.25%程度だった。
日銀はインフレの加速に直面し、ある時点で金融政策の変更を迫られるとの思惑から、債券市場ではしばらくの間、日銀は長期金利の上限を0.25%から拡大するとの見方が出ていた。ただ、日銀の黒田東彦総裁は、昨日の会合に先立ち、緩和政策を堅持する姿勢は崩していなかった。
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パンデミックによる豪経済へのダメージを考慮し、YCC政策を採用していたオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は以前、同様の問題に直面した。RBAはインフレ率の上昇と市場からの圧力により、2021年11月にYCC策を打ち切った。
その後、RBAは2022年を通じてさらなる金融引き締めに動き、市場では日銀も同じ道をたどるのではないかという見方が強まっている。黒田総裁は、昨日の動きは「利上げではない」とし、「(金利市場のゆがみを修正する)微調整にすぎない」と述べた。
昨日まで、日銀は引き締め政策を実施していない唯一の中央銀行であった。
日銀の政策発表に端を発する昨日の動きは、年末に向けて、そして翌年以降も影響を及ぼしそうだ。すべての主要な中央銀行が、高水準で不安定なインフレ圧力に対処するために金融引き締めを進めているため、いくつかの資産クラスは再評価されるかもしれない。
オーストラリアの輸出品の多くは世界経済の動向に需要が委ねられていると考えられるため、豪ドル/円は、こうした金融情勢の変化に敏感である。
豪ドル/円は、オーストラリアの輸出品の多くが世界の成長水準に需要が依存すると考えられているため、このような金融情勢の変化に敏感だ。
年末になると、ほとんどの市場で流動性が低下し、ボラティリティが上昇するため、今後数週間は振れの大きい展開となる可能性がある。
豪ドル/円 チャート
資料:TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
マッカーシー氏に連絡するには、Twitter で @DanMcCathyFX までお願いいたします。