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2023年第2四半期 - 豪ドル相場の今後の見通し:ファンダメンタルズ分析

2023年第2四半期 - 豪ドル相場の今後の見通し:ファンダメンタルズ分析

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ファンダメンタルズ分析による豪ドル相場(為替)の見通し:金利の行方を左右するインフレ

豪ドルは2023年の最初の3カ月を通して0.6565~0.7158の幅広いレンジで推移した後、当初の水準とそう変わらないところで第1四半期を終えた。

当初は、米ドル安を背景に2月上旬のピークまで上昇した。しかし、米ドルが反転して強くなると、豪ドル/米ドルは3月中旬に四半期の最安値をつけた。

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金融政策の問題と今後の予想

このような値動きは全て、FRB(米連邦準備制度理事会)が予定している金利の動向への認識から導かれたものだった。第1四半期の終わりに入ると、銀行危機が起こり始めた。FRBは、金融システムを壊さないようにしながらインフレと戦うジレンマにおちいることになった。このジレンマは、今後の豪ドル上昇の原動力となる可能性がある。

銀行の破綻が起こる場合、次の二つの問題に注意しなければならない。一つ目は、以前からバランスシートが脆弱で、金融引き締めにさらされてきた銀行がある。二つ目は、資産と負債のミスマッチによってバランスシートの管理を誤ってきた銀行がある。

クレディ・スイスとファースト・リパブリック銀行は前者に属し、シルバーゲート銀行、SVBファイナンシャル・グループ、シグネチャー銀行は後者に属す。

全体的にみれば、このことは問題がシステミックというわけではないが、第2四半期を通して両者のケースでより多くの銀行が業績悪化にさらされることを示唆しているかもしれない。バランスシートが脆弱で、マーケットで資金を調達する必要がある企業は、そうすることへの厳しい条件に気づくかもしれない。

この点から、マーケットでは豪ドル/米ドルは他の主要通貨に比べ、トレーダーの動きやリスクセンチメントの変動の影響を受けやすい高ベータ通貨とみなされている。

もしこの銀行の混乱が続けば、金融情勢はさらに厳しくなり、グローバルマーケットへの信頼は損なわれるだろう。このような環境は、豪ドルに圧力がかかると予想させる。

反対に、状況が安定すれば、インフレ率を2月末時点の前年比6%から目標の2%まで下げるために、FRBがどれだけタカ派的な対応をする必要があるかに焦点が戻る可能性がある。

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慌てず慎重なRBA(オーストラリア準備銀行)が豪ドルの逆風に?

オーストラリア国内では、3月の金融政策決定会合議事録によれば、RBAは積極的に役割を果たし、さらなる引き締めを取りやめた。第1四半期のCPIは、アンザックデー(オーストラリアの休日)の翌日、4月26日に発表予定である。RBAは月次のインフレ率の鈍化を理由に、彼らのハト派的な姿勢を再確認した。RBAの政策が外れているのか否か、より正確な四半期の数値が注視される。

RBAは昨年5月以来、オフィシャルキャッシュレート(政策金利)を350bp引き上げている。2021年10月、オーストラリア健全性規制庁(APRA)は、以下の声明を発表した。

「APRAは、ローン商品の金利を少なくとも3.0%ポイント上回る金利で、新規借り手のローン返済能力の評価を期待すると貸金業者に伝えた。」

いわゆる「住宅ローンの崖」については色々と言われているが、これは借り手が過去数年間の債務を現在の金利水準で借り換える必要性をいう。これらの債務は、APRAが期待する適切な融資の上限レベルであるように思える。これは、CPIが目標値である2~3%を大幅に上回っているにもかかわらずRBAが金融引き締めを躊躇している理由を説明するのにいくらか助けになるかもしれない。

これらはすべて、豪ドルにとって逆風となる可能性がある。明るい面は、低い為替レートが貿易黒字に貢献し、地域経済に利益をもたらし続けていることだ。この貿易黒字は、毎月100億豪ドルを超える水準で安定している。

一方で、債券の利回りの差はその背景で役割を果たし続けており、利回りの差に大きな動きがあるなら豪ドル/米ドルにとって変動要因となり得る。

豪ドル/米ドルと豪・米国債の利回りの差(3年・10年)

TradingViewでチャート作成:ダニエル・マッカーシー

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