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ユーロ見通し:どこまで下がる? 対ドル・英ポンド・円での値動き

ユーロ見通し:どこまで下がる? 対ドル・英ポンド・円での値動き

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このページの内容

※2023年5月16日15時38分更新

ドル、ユーロ、ユーロ/ドル、ユーロ/英ポンド、ユーロ/円 – 見通し

  • ユーロ/ドルの6カ月の推移とポジション状況は、極端な位置にある
  • ユーロ/英ポンドは重要なサポートを下回って推移している
  • ユーロ/円の上昇圧力はやや緩和されている
ユーロ/ドルのトレード方法
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推薦者: Manish Jaradi
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買われ過ぎの状態、偏ったポジション状況、次の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で米連邦準備制度理事会(FRB)は金利を据え置くのではとの見方が強まっており、ユーロの上昇一服につながっている。見通しは通貨ペアによって異なるものの、この下落はユーロ/ドルの上昇トレンドが終わったことを示唆するものではない。

ユーロ/ドルは、ここ数カ月、かなり急ピッチで上昇し、6カ月間の変動幅は少なくとも2017年以降で最大となった。モメンタムの急上昇は中期的な見通しには良い兆しだが、一連の平均回帰的な性質(下図参照)を考慮すると、短期的には上昇の勢いが減速するか、あるいは少し反転する可能性もある。価格の下落は、これがすでに起こっている兆候かもしれない。

ユーロ/ドル 6カ月の値動き

チャート作成:マイクロソフトエクセル使用、資料:ブルームバーグ

ユーロの投機的なロングポジションは2020年以来の最高水準となっており、また主要通貨の中でも最も高い水準(下図参照)で、買われ過ぎの状態を示している。

さらに、ユーロ圏のマクロ経済指標は2月上旬以降、景気減速の兆候が見られ、欧州中央銀行(ECB)の利上げが経済に浸透していることを示唆している。昨日発表された経済指標を見ると、3月のユーロ圏の鉱工業生産は資本財の生産が急減したため、予想以上に減少した。ECBは今月初めに開催された前回の理事会でタカ派的なスタンスを維持し、金利市場は、10月までにあと2回の利上げ実施と見ている。

為替の投機的ポジション

チャート作成:マイクロソフトエクセル使用、資料:ブルームバーグ

最近のFRB当局者の発言はタカ派寄りに傾いており、6月のFOMC会合で金利は据え置かれるとの観測が再び強まっている。CMEグループが算出するフェドウォッチによると、6月の会合で25ベーシスポイントの引き上げが実施される確率は、1週間前の15%から20%に上昇している。

ユーロ/ドル 日足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView ※注意書きは下記参照

ユーロ/ドル:上昇トレンド局面でもみ合い

トレンドに基づき色分けされたローソク足日足チャートが示すように、ユーロ/ドルはこのところ、長期的な上昇トレンド内でのもみ合い局面に移行している。このリスクについては、前回の記事でも強調した。

ユーロ/ドル 日足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView ※注意書きは下記参照

ユーロ/ドルは、5月初旬の安値1.1000に位置する小型のサポートを下抜けしたことで、上昇の勢いが少し弱まっていると示唆されている。それでも、日足チャート上では、一目均衡表の雲下端、89日移動平均線が重なる、かなり厳しい収束サポートがある。さらに力強いサポートとなるのは、3月の安値1.0510である。

ユーロ/英ポンド:サポート割り込み下降

ユーロ/英ポンドは、0.8725付近の重要な水平トレンドラインのサポートを下方ブレイクし、数週間続いたレンジ相場からの脱却が促されている。このブレイクにより、昨年12月の安値0.8545に向け、下降する可能性が出てきた。

ユーロ/英ポンド 日足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView ※注意書きは下記参照

ユーロ/円:上昇の勢いはやや鈍化

ユーロ/円は、89期間移動平均線と240分足チャート上の一目均衡表の雲という重要なサポートを下回り、今のところ上昇の勢いはやや弱まっていることが確認できる。4月下旬の安値146.25を決定的に下回れば、トレンドが横ばいからやや下降に転じたことが確認されるだろう。一方、上昇局面では、ユーロ/円が5月8日の高値149.25を上方ブレイクするのは難しいかもしれない。

ユーロ/円 240分足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView ※注意書きは下記参照

このチャートでは、青いローソク足は強気が優勢な局面、赤いローソク足は弱気が優勢な局面を示しています。黒いローソク足はもみ合い局面を表していますが、時にはトレンドの終焉を形成することもあります。

注:ローソクの色は予測ではなく、単にその時のトレンドを示しています。実際、ローソクの色は次のローソクの際に変化することがあります。200期間移動平均線付近やサポート/レジスタンス付近、もみ合い/不安定な値動きの際は、本来のトレンドとは異なる、騙しのパターンが発生する可能性もあります。筆者は情報の正確さを保証しかねます。また、過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを示唆するものではありません。本情報のご利用は、自己責任にてお願いします。

--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著

ジャラディ氏に連絡するには、Twitterで @JaradiManish までお願いいたします。

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