FXテクニカル分析:ユーロドル(EURUSD)
【サマリー】
- 目先の焦点はFOMC後のトレンド
- 反落局面での4つのサポートポイント
- 反発の局面での最初の注目ポイントは21日線と1.02-1.0280ゾーンの突破



・下落局面での4つのサポートポイント
昨日の分析記事で取り上げたポンドドル(GBPUSD)は短期サポートラインの維持に成功している。
一方、同じ欧州通貨のユーロは対米ドル(EURUSD)で反落基調にある。現在は、1.012-1.0260レベルを中心としたレンジ相場となっているが(1時間足のグレーゾーン)、FOMC後にどちらかの水準を大きくブレイクすることが予想される。
こちらのレポートで指摘したとおり、海外時間の米ドル相場のトレンドは、ガイダンスの有無とその内容に左右される可能性がある。
インフレリスクを意識した強気のガイダンス(9月FOMCでの大幅利上げの可能性を示唆する内容)が確認される場合は、米ドル高優勢を想定したい。
このケースでは、1.012を下方ブレイクし、以下4つのサポートポイントをトライすることが予想される。
【サポートのポイント】
- 1.0115レベル:直近高安の半値戻し
- 1.0076レベル:フィボナッチ・リトレースメント61.8%
- 1.000レベル:パリティ水準
- 0.9952レベル:7月14日の安値
ユーロドルのチャート
TradingView 1時間足(今月13日以降)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | -6% | -8% | -6% |
週次 | 8% | -15% | -2% |
・まずは21日線とレジスタンスゾーンのトライ&ブレイクに注目
一方、米利上げの幅が予想通り0.75ポイントとなり、パウエルFRBが具体的なガイダンスを示さない場合は、米ドル売り優勢の展開となることが予想される(こちらのレポートを参照)。
このケースでのユーロドル(EURUSD)は、上値トライを想定したい。
ユーロドルが反発する局面で最初に注目したいことは、21日線(MA/今日現在1.02レベルで推移)のトライ&ブレイクである。この移動平均線は今月21日以降、レジスタンスラインとして相場の上昇を止めている。
半値戻しの水準1.0283レベル手前で「上ヒゲが示現→反落」というトレンドパターンも考えるならば、1.02-1.0280台をレジスタンスゾーンと想定しておきたい。
このゾーンの突破に成功する場合は、1.03台の攻防シフトを予想する。
1.03台の水準で最初に注目したいレジタンスポイントは、今月1日に相場の下落を止めた経緯のあるフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.0362レベルである。
1.0360台を完全に突破する展開が確認される場合は、短期レジスタンスラインを視野に上昇幅の拡大を想定しておきたい。
なお、このレジスタンスラインは今日現在、1.0425レベルで推移している。
【レジスタンスのポイント】
- 1.02レベル:21日移動平均線(MA)
- 1.0283レベル:直近高安の半値戻し
- 1.03レベル
- 1.0362レベル:フィボナッチ・リトレースメント61.8%
ユーロドルのチャート
TradingView 日足(今年5月以降)
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