FXテクニカル分析:ユーロドル
・1.08の突破と89日線のトライ
反発基調にあるユーロドル。次の焦点は、短期レジスタンスライン(日足チャート)および1.08の完全にブレイクである。1.08の水準はフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準にあたる。よって、1.08前後の水準はテクニカルの面で注目されやすいポイントである。1.0650レベルでの底堅さと短期サポートラインを形成しつつある状況を考えるならば、1.08台の攻防へシフトする可能性を意識しておきたい。実際にユーロドルが1.08台の攻防となる場合、最初の焦点は89日移動平均線(EMA)のトライ&ブレイクとなろう(日足チャート)。今年に入りこの移動平均線で何度か相場の上昇が止められた経緯がある。
ユーロドルのチャート
TradingView 4時間足(先月25日以降)
テクニカル分析入門
フィボナッチ
推薦者: Junichi Ishikawa
日足チャートのストキャスティクスの動きを確認すると、買われ過ぎの水準にある。5月下旬に何度か売りのシグナルが点灯していること、上で述べたとおり過去89日線がレジタンスラインとして意識された経緯があることを考えるならば、ユーロドルが上昇しても、今日現在1.0870レベルで推移している89日線での反落リスクを意識しておきたい。
逆にユーロドルが89日線をも突破する場合は、1.09を視野に上昇幅の拡大が予想される。5月米雇用統計後に米国市場が昨日と同じく「株高/米利回りの低下」の展開となれば、89日線を突破する可能性がある。
ユーロドルのチャート
TradingView 日足(年初来)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | 14% | 3% | 10% |
週次 | 14% | -17% | 0% |
・下値の焦点は1.06台の維持
上で述べたレジスタンスポイントでユーロドルの上昇が止められる場合は、反落リスクを警戒したい。このケースでの焦点は、サポートポイントとして意識されている1.0650レベルの維持となろう(上の4時間足を参照)。1.07を一気に下方ブレイクする展開では、1.0650トライを想定しておきたい。