FXテクニカル分析:ドル円(USDJPY)
・現実味を帯びる135円のトライ
今日はECB理事会とラガルド総裁の会見がある。一連のECBイベント後にユーロ円が急伸する場合、その影響はドル円にも波及しよう。そのドル円だが、昨日はあっさりと134円台へと上昇した(高値134.48)。日米金融政策スタンスの差を意識した上昇圧力の強さと日足チャートの動きを考えるならば、多くの市場参加者が注目する135円のトライが現実味を帯びてきた。昨日の高値134.47レベルの突破は、135.00トライのシグナルと想定しておきたい。
なお、135.00は2002年1月と2月の高値水準となる。1月の高値は135.16レベル、2月のそれは135.02レベルだった。
ドル円のチャート
TradingView 日足(今年2月以降)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | 4% | 3% | 3% |
週次 | 9% | -7% | -3% |
・新たなサポートポイントは?
一方、ドル円が反落する場合は、新たなサポートポイントの水準を見極めることが焦点となろう。現状その候補として浮上するのが、5日移動平均線(SMA)である。このSMAは今日現在、132.78レベルで推移している。
サポートラインの5日線を下方ブレイクする場合は、ドル円の下落幅拡大を警戒したい。次のサポートポイントとして注目したいのが、131.34レベルである。今月6日に破られるまでこの水準はレジスタンスポイントとして意識された。その水準がサポートポイントへ転換する場合は、調整の反落から上昇トレンド回帰のシグナルとなり得る。
ドル円が131.34レベルを完全に下方ブレイクする場合は、2つの短期サポートラインの攻防が焦点として浮上しよう。だが、目先注視すべきは135円のトライである。短期サポートラインが意識される局面は、6月下旬以降(131.34レベルと交錯するタイミング)になる可能性が現時点では高い。
ドル円のチャート
Refinitiv Eikon 日足(今年2月以降)
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