スイスフラン、ユーロ/スイスフラン、ユーロ、ドル/スイスフラン、ドル - トーキングポイント
- 小動きが続いていたユーロ/スイスフランは12日、大きく動いた
- ドル/スイスフランもそれなりに上昇したが、恐らくそれほど劇的なものではない
- ボラティリティが何かを語っているのかもしれない。ユーロ/スイスフランにトレンドが出現しているのか?
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ユーロ/スイスフランのテクニカル分析
11日のニューヨーク外国為替市場でユーロ/スイスフランは上下に大きく振れる展開となり、0.9724-0.99955の6カ月レンジを外れる動きとなった。
きょう12日は、21日単純移動平均線(SMA)をベースとしたボリンジャーバンドの上限バンドを上抜け、ユーロ/スイスフランは1.0023の高値を付けた。
これは新しいトレンドの始まりを示唆しているのかもしれない。バンド内に戻ってきた場合は、強気モメンタムの一服、あるいは反転の可能性を示唆している可能性がある。
12日の高値は、現在1.0038に位置する260日SMAのすぐ下にあり、2022年7月の高値1.0073を前に、引き続きレジスタンスとなりそうである。
強気の三角移動平均線(TMA)を形成するには、価格が短期の単純移動平均線(SMA)を上回っている状態で、なおかつ短期SMAが中期のSMAを、中期SMAが長期のSMAを上回っている状態である必要がある。また、すべてのSMAは正の勾配でなければならない。
10日、21日、34日、55日、100日SMAのどの組み合わせを見ても、強気のTMAの基準は満たされている。しかし、価格は260日SMAを下回る水準にとどまっている。260日SMAを上回る動きがあれば、ユーロは対スイスフランで強気トレンドが形成されていることを示唆することになる。
下降局面では、0.9955と0.9924のブレイクポイント、または過去の安値0.9817、0.9789、0.9764、0.9724がサポートとなる可能性がある。
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資料:TradingView
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ドル/スイスフランのテクニカル分析
ドル/スイスフランは、21日単純移動平均線(SMA)をベースとしたボリンジャーバンドの幅が狭まっていることからも分かるように、ボラティリティが低下し、ここ1カ月間は0.9167-0.9409のレンジ内で推移している。
今週初めには、下限バンドのブレイクを試したが、いったんバンド内に戻ると、ドル/スイスフランは1%超上昇した。
週明け9日には一時、2022年3月の安値0.9195を下回る安値0.9167を付けたが、ドル/スイスフランはその安値を上回って取引を終了した。これは、フォールス・ブレイクアウト(だましのブレイクアウト)を示唆している可能性がある。
9日の安値は、2022年2月の安値0.9150も上回っている。これら3つの水準がサポートとなる可能性がある。さらに下げ幅を拡大すると、過去の安値である0.9092と0.9087がサポートゾーンになり得る。
上値では、過去の高値0.9409、0.9456、0.9547、0.9591がレジスタンスになりそうだ。55日SMAは現在0.9465に位置し、これらの高値の一つに近い水準で推移している。
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資料:TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
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