FXテクニカル分析:豪ドル円 (AUDJPY)
・96.00のトライ&ブレイク
ドル円の上昇に連動し、豪ドル円も95円台まで上昇してきた。米国の長期債利回りが再び3%台へ乗せてきたことで豪ドル/米ドルの上値は抑制される可能性がある。しかしドル円が崩れない限り、豪ドル円も底堅さを維持する可能性があろう。
豪ドル円の地合いの強さはMACDでもうかがえる。昨年の11月以降、MACDでデッドクロスが示現すると、時間差はあるがその後に相場が反落するパターンが見られる。直近のMACDの動向を確認すると、5月26日にゴールデンクロスが示現。2つのライン(MACDとシグナル)はともに0%の水準を上回る状況となっており、デッドクロスが示現するムードはない。
豪ドル円が上昇トレンドを維持すると考える場合、目先注目すべきポイントは、96.00レベルのトライ&ブレイクである。4月20日の高値95.74レベルの突破は96.00トライのシグナルと想定しておきたい。
豪ドル円が96円台にしっかりと乗せてくる場合は、フィボナッチ・プロジェクション61.8%の水準96.81レベルの攻防となるかどうか?この点に注目したい。
豪ドル円のチャート:レジスタンスポイント
TradingView 日足(昨年10月以降)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | -10% | -1% | -4% |
週次 | 3% | -7% | -4% |
・94.00と21日線の攻防
一方、豪ドル円が反落する場合、94.00レベルがレジスタンスポイントからサポートポイントへ転換するかどうか?まずはこの点を確かめたい。今年の3月28日以降、94.00レベルはレジスタンスポイントとして相場の上昇を何度も止めた経緯がある。ゆえにサポートポイントへの転換は、豪ドル円の地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。
豪ドル円が94円をあっさりと下方ブレイクする場合は、21日移動平均線(EMA)のトライと維持が焦点となろう。5月の上旬以降、この移動平均線はレジスタンスラインとして相場の戻りを抑制してきた経緯がある。その21日線が一転してサポートラインとして意識される場合は、豪ドル円の上昇トレンド維持の可能性を高めよう。
逆に豪ドル円が21日線を完全に下方ブレイクする場合は、短期サポートラインを視野に下落幅の拡大を警戒したい。
豪ドル円のチャート:サポートポイント
TradingView 日足(年初来)
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