ビットコイン、ビットコイン/ドル - テクニカル分析見通し
- ビットコインの短期見通しが強気に転換
- 暗号通貨に広範なサポートが構築される可能性は引き続き、残っている
- ビットコイン/ドル の次なる展開と注目すべき重要な水準とは?
ビットコインの短期テクニカル分析見通し - 強気
ビットコインは、ここ数日で重要なレジスタンスを上抜けしたことで、見通しが中立(もみ合い)から強気に転換している。
実現ボラティリティ(RV)が低く、横ばいの値動きが数カ月続いてきたビットコイン相場だが、ようやく勢いが増してきたように見える。ビットコイン/ドルは、89日移動平均線(2022年半ば以降の強力なレジスタンス)、昨年12月中旬の高値18,370という別の天井も重なる重要なレジスタンス収束エリアを上方ブレイクしている。この複数の天井の突破は、200日移動平均線へ向かって上昇する可能性をひらき、重要なこととして、前回の記事で強調したように、短期トレンドが強気に転じたことを示唆している。
ビットコイン/ドル 日足チャート
資料:TradingView
重要なのは、昨年11月中旬に筆者がシナリオ1として最初に言及したように、今月の強気なブレイクにより、暗号資産により広範なサポートが構築される可能性がさらに高まった点である。興味深いことに、今月の上昇により、ビットコイン/ドルは 2022 年 11 月の下落分を 100%取り戻したことになる。価格が最後に見られた下落を100%帳消しにすることができれば、それはしばしば下落の勢いが今のところ弱まっていることを示すサインである。
ビットコイン/ドル 週足チャート
資料:TradingView
とはいえ、2021年以降のダメージのため、回復の道のりは平たんではないかもしれない。まずは、ビットコイン/ドルは昨年11 月高値 21,470 のレジスタンスを突破する必要がある。このハードルの高さを考えると、小幅な反落があったとしても驚くことではない。それでも、200日移動平均線(現在約19,550)や昨年12月半ばの高値18,370など、下値を支えるサポートは分厚い。一方、16,300-16,900を割り込むと、短期的な上昇の反転が確認されることになる。
短期を超えた中期的な下降圧力を低下させるためには、ビットコイン/ドルは200週移動平均線と重なる2022年8月の高値25,200を突破する必要がある。
--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著